新型コロナ感染者追跡アプリ

アプリは7月頃から運用開始

 すでにニュースでも報じられている、新型コロナの感染者の動きを把握するスマートフォンアプリの運用ですが、6月末には整い、7月頃から運用開始のようです。すでにスマートフォンにダウンロードはできるようですが、ロックダウン解除されるのに今更いるのか?という人も多いですが、これから夏の時期に人や経済を動かすため、逆に人の動きを把握する必要があるということでしょう。感染者が多く出た欧州では、スイス国内にとどまらず、欧州各国へ人の出入りがあります。テストする環境としては、やはり今なのかなと思います。

プライバシーの問題

 これについては、プライバシーの問題を気にする人も多いですが、強制ではありませんし、政府側はデータを定期的に破棄するといっています。サーバー側にデータを永遠に蓄積することもないので、悪用される心配はなさそうですが、データが流出した場合は別です。その辺は、かなり慎重に進めていると思われますが、単純に気になる人はアプリを入れなければ良いと思います。

 当初、スイスでは、スイスコムが人の動きをユーザーに無断で監視していたのではないか?という声もありました。イスラエルでは、実際に当局が監視して、不審な動きをした人の家に重装備の政府スタッフが訪れて混乱を招きました。中には、間違った追跡情報をもとに関係のない人の家に押しかけたケースもあり、やはり慎重にするべきです。

欧州近隣諸国ではマスク義務

 ドイツやフランスでは、公共交通機関やスーパーなどで、マスクの着用を義務化しています。しかし、スイスでは、スーパーでマスクの箱を見かけるようになったものの、している人は相変わらず少ないです。これから暑くなるので、ますますしなくなると思いますが、対人距離2mルールももうほぼ崩れている状態です。
追跡アプリの運用とマスク着用、対人距離と、それぞれが少しスイス国民とは別の方向を向いているような気もしますが、今週末には国境があいた後の感染推移が出てくると思いますので、2週目3週目と見ていきたいと思います。

夏休みを目前にして、気が緩んで皆が少しバラバラになりつつありますが、やはり気をつける事に越したことはないのかなと思います。