我が家に眠るアンティークの洋食器

受け継いだアンティークの洋食器

 我が家には、アンティークの洋食器や銀食器があるのですが、戸棚に眠ったままです。これらは自分たちで買ったものではなく、義理の両親が亡くなった際に我が家に来たもので、自分たちでは使っていません。欧州の人は、食事の際、食器にこだわりがあると思っていました。それは間違いではありませんが、アンティークの食器を出されたことはないです。
 しかし、いろいろなスイス人の友人宅に招かれて思うのは、皆、お洒落なモダンな食器を使っていることです。テーブルセットもセンスが良く、その家庭での好みも見えて面白いです。ゲスト用に食器を揃えようと思うと、6人分とか8人分とかになり、結構な額になります。これにフォークやナイフも加わりますから、箸と茶碗で育って来た日本人には、全て高級食器に思えるくらいです。
 最近は、IKEAなどの安い家具店で安価な食器が手に入りますので、そういうものを普段使いしている家庭も多いでしょう。我が家でも一部IKEAの食器があります。使い勝手も良くて、割れても惜しくない使い捨て食器という感じですが、昔の人は食器というと嫁入り道具だったり、一生使うものだったりしたようですので、非常に大事にされて来ました。
 写真の食器セットは、なんと約90年前のウェッジウッド製の食器セットです。義理の母の実家が、その昔レストランを営んでいたので、食器類はたくさんあったようで、その中で義母が受け継いだ食器セットにこのウェッジウッドのセットがありました。ティーカップなどは一時使っていたようですが、ほとんど綺麗な状態で、描かれた絵も年季を感じさせる、まさにアンティーク食器です。これは好きな人が見たら、おそらくかなりテンションが上がるのではないかな?と思っていますが、実際のアンティーク食器としての価値は分かりません。それでも、代々受け継がれている食器ということで、大事なものではあります。

他にも受け継いだドイツ製の食器

 ドイツ製といえば、マイセンなどの食器が有名ですが、別の食器セットは、来客用に使っていたようで、現在も我が家で普段使いされているものです。来客用でも、もちろん使用していますが、ある時、少し食器に詳しいスイス人の友人が来た際に、この食器を見て、まさかふだん使いしてないでしょうね?と聞かれました。もちろん使っているよ、と答えると少し驚いていましたが、そんな普段使いする食器ではないということでしょうか?その辺は、我が家では無頓着なのかもしれませんが、実際に高級食器の部類のメーカーだそうで、それ以来気をつけて普段使いしています。
 他にも、友人の結婚式の引き出物に頂いた、ティファニーのマグカップなどは、ほぼ毎朝使っていて、金の塗装が禿げている状態です。現在も10年以上の現役マグカップで、これもコレクターの人からしたら、勿体ないと思うのでしょうか?でも、その友人は、このカップは保存しないで使って欲しい!という希望でしたので、言われた通り、毎日使うようになりました。

日本の食器も魅力的

 洋食器とは違って、日本の食器も一部では人気があります。日本の包丁などはすでにスイスのデパートなどで見かけるほど、認知されていますが、食器となると、アジア風のデザインの食器を見かける程度です。家内は日本の瀬戸物食器が好きで、日本に行った際には、瀬戸に住む友人にお店を紹介してもらい、大量に購入して来たことがあります。それらは今でも使っていますが、スイス人の友人たちにも評判が良いです。
 ただし、スイス人の和食器の使い方が面白い場合もあり、アイスクリームがお椀に入って出て来た際は、思わず笑いました。別に厳格なルールなどありませんが、お味噌汁の代わりに、アイスクリームを入れるという発想は日本人には無かったです。
 
 一度くらいは、90年前のアンティーク食器で紅茶でも飲んでみようかと思います。