スキーシーズンに活躍する、救急ヘリのrega

今ではよく見かける救急ヘリのrega

年間1600回の出動

おそらくスイスに住んでいれば、知らない人はいないくらいまで普及したrega。山岳地帯を中心に、医師が同乗した緊急ヘリコプターを手配する団体です。
毎年年会費を支払い加入しなければ利用できませんが、スイス国外で起きた事故や遭難でも、regaのヘリコプターや専用機で駆けつけてくれ、スイス国内の病院へと搬送することが出来ます。一部地域を除けば、全国に配置されたヘリが、通報から約15分ほどで駆けつけることができるとのことです。

スキーシーズンはよく見かける

スキーシーズンによく見かけるということは、事故が起きているということなので、喜ばしいことではないのですが、スキー場のある標高の高い山から、ふもとの病院まで行くのに、救急車では間に合わないケースがあります。ヘリコプターなら、来るのも早ければ、病院へ搬送するのも早いわけで、さらに医師や看護師が同乗しているため、その間の応急措置も取れます。
実際に、スキー場で転倒した年配の方が運ばれて行くのを目撃しましたが、その時は、割と上の方のスキー場のゲレンデ。そこにregaのヘリコプターが飛んで来て、着地点を決めると、あっという間に患者を担架に乗せ飛び去って行きました。病院へ直行です。
これがゴンドラに乗って下まで降りて、救急車を待ち、病院まで運ばれることを考えるとその時間差は歴然です。

輸血用血液も

更に、輸血用の血液もヘリに準備されているというから、万全の準備がなされているというわけです。
一刻を争う状況に可能な限り対応できるように配置され、医師が同乗しているということは、本当に安心感があります。
できればお世話にはなりたくないですが、筆者の家族も加入しています。家族会員で年間わずか70フランです。

興味のある方は、下記ウェブサイトの方からご覧下さい。ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語でご覧いただけます。
https://www.rega.ch/