マスクに消毒液、対人距離を取ったクリスマス

いつもとは違うクリスマス

 何年か経てば、2020年のクリスマスは、マスクをして消毒して、変なクリスマスだったという日が来るのかなと思いますが、実際、少人数で限られた人としか会いませんでした。誰とも会わないクリスマスも考えましたが、スイス政府が推奨している10人以内で2家族のルールに従い祝いました。

いつもは家族でお祝いをしたら、クリスマス後に友人たちと4家族くらいで集まっていましたが、医療従事者もおり、子供もたくさんで、今年は流石に無理だということで、他の友人家族とは会うのを断念しました。

マスクを着用

うちに招いたのは3人で、久しぶりに会えばとにかく喋るのがスイス人です。食事以外の時は、終始マスクをして話をしてました。加えて、寒いのを我慢して窓を全開にして空気を入れ替え、アペロはジャケットを羽織りバルコニーで。

食事はテーブルを離して距離を取る

食事中はもちろんマスクを外しますが、テーブルを2つ用意して、距離を取っての食事、これも割とうまく行きました。

食後は散歩

食事が終わり、1時間ほど散歩をしながら話をしました。幸い雨も降ってなかったので、ほかにも散歩の人が多く見られました。
家に戻ってからも、消毒したり手を洗ったりと、終始徹底して感染予防をしたので、やれる事はやった感じです。
それでも、プレゼントをもらった際に子供達が家族以外とはハグをできないなど、制限があったもどかしさの残るクリスマスでした。

当初は、マスクをして外に出る事自体、スイスでは人目をはばかるというか、奇妙な感じで見られましたが、今では当たり前の光景となりました。手を洗う人も増え、季節性インフルエンザの患者さんも例年より減っています。そうした公衆衛生の効果があるというのも実感した年ですが、やはりマスクの効果がいろんな面で出た1年だった気がします。風邪やウィルス予防だけでなく、春先の花粉症にも役立ったとスイス人が言っていましたが、日本では当たり前の花粉症対策のマスクです。
来年の春は、花粉症予防でマスクをするスイス人が外を歩いているかもしれません。

ワクチンの接種が始まりました

欧州では、コロナウィルスの変異種が出てきて、まだまだ寒い冬の時期に油断できない状況です。このクリスマスでどれくらいの感染者数だったのか気になりますが、友人たちとの会話では、経済的な損失の回復にどれほどの時間がかかるか。職を失った友人もいる中、就職活動もこの状況で厳しいものとなっています。ワクチンの話題でも、これまで嫌っていたワクチンを様子を見て接種したいと話している人も増えつつあります。

かつてスイスは豚インフルエンザのワクチンを購入しすぎて、接種率が悪かったという過去があり、大批判を受けたことがあります。今回もコロナワクチンは大量に確保していていて、これで国民が接種しないということになると問題になるなと思っていましたが、早速始まったコロナワクチンの予約はもうすでにいっぱいになっている自治体もあるそうです。当然、医療従事者や高齢者、リスクのあるグループなど、接種できる優先順位がありますが、最初のグループで予約がいっぱいという話を聞くと、やはり第2波の勢いと変異種の出現で、ワクチン接種を検討している人が増えているのかも知れません。

とにかく、2021年の前半は、ワクチン接種でどれほど収束して行くかが鍵です。そして、来年の冬にはこうしたパンデミックが起きないようになり、通常の生活に戻れるのかなと思います。年が明けてもまだ辛抱が必要ですが、良い方向に状況が変化していってほしいと思います。