本日バーゼルは気温18度を記録

秋晴れ

 11月のスイスで秋晴れと言っていいのか、今日はとにかく空が澄んだいい天気でした。バーゼルでは気温18度を記録したそうで、この時期にしては珍しい暖かさ。散歩に出た人も多く、束の間の休息になった人も多いでしょう。ただ、急に暖かくなると、体が追いつかず、体調を崩す人も多いようです。

気候と偏頭痛

 特に偏頭痛を患っている人は、急な天候の変化に弱く、主に気圧の変化に敏感ですので、偏頭痛が起きやすくなっています。偏頭痛と言っても、人によって症状の程度は様々ですので、すぐに治る人や、長引いて寝込む人など色々です。ただ、偏頭痛は予兆がありますので、来るなと思ったら薬を飲まないと、頭痛が始まってからではあまり効果がないことがあります。今日のように急に気温が上がったり、雨が降る直前、そしてこれから冬場は、雪が降る前など、変化を敏感に感じ取り偏頭痛になることが多いです。

街によっては、気圧の変化が激しい地域も

 ドイツのミュンヘン近郊では、別の地域から新しく引っ越してきた人たちが、急に偏頭痛になったという話を聞いたことがあります。それは地形に関係するようで、周辺の山が街を囲むように立っていて、その他、様々な気候等の条件が影響して、気圧の変化が起きやすいということだそうです。そうすると、スイスは山の多い国ですので、そうした地形の街は多々存在するわけで、気圧の変化が起きやすい街があるのかもしれません。

日照時間も影響する冬

 冬場は天気も曇りが多く、日照時間も少ないです。日本の冬場の天候と比べると、山間部は別として冬でも青空は望めますし、スイスに比べて天気も良い方でしょう。そうした環境で育った人が、スイスや欧州で迎える最初の冬で体調を崩してしまうことも多いようです。生活環境が変わるということは、やはりストレスになりがちですし、偏頭痛やうつなどの症状も出ることがあります。それでも、日本人はまだ適応できる方で、南国から来た人や年中暖かい国から来た人にとっては、相当辛い環境になり得ます。

 日照時間が少ないといえば、やはり北欧ですが、日照時間が少ない北欧諸国では、子供達に日照セラピーを行うそうです。特に北極圏に近い地域では、冬場の日照時間は極端に少ないですので、毎日決まった時間に人工的な太陽光を浴びて過ごします。そうすることで、子供達は体内の調整をとるわけですが、日本や南国の子供達にとっては想像もつかない世界でしょう。

 季節外れの気温上昇も嬉しいのですが、体調を崩す人もいるということで、天候による体調の変化は特に気をつけたい時期であります。