愛犬に大麻草由来の医薬品CBD

花火の音を怖がる犬にCBD

 スイスは夏の建国記念日や大晦日の花火が盛大に打ち上げられます。しかし、なかなかの音で運悪く打ち上げ場所の近くに住んでいる人はうるさくて眠れません。
そうでなくても、路上に人が出て花火で遊ぶ人も多く、近所の道路でも毎年やっています。

 ある犬の飼い主さんも、この花火の音に愛犬が怖がって散歩にも行けないような状態で、ペットショップで購入したある薬を与えたところ、興奮して吠えたりしなくなったという事です。その動物用の医薬品というのが、CBD(カンナビジオール)大麻草由来の製品。これを与えて少し大人しくしているということを聞きました。
年末もこの製品を使用したらしく、花火の音にあまり驚かなかったそうです。CBDというのは、大麻でハイになる成分(THC)とは逆のいわゆる気分が落ち着いていく成分を利用した医薬品として売られています。人間ではてんかん治療などに使われることがあるそうです。

 チョコレートやキシリトールのようにTHCの成分も犬にとっては有害で、CBDが適切な分量であるなら、有害ではないとされていますが、果たしてその製品がきちんと検査されていて、規定の成分が入っているのかは不安です。

スイスでは合法的に大麻由来の製品が販売されている

スイスでは、大麻入りのタバコやアイスティーなどの食品がスーパーで売られています。ハイになる成分THCは規定値以下で、普通の人は飲んでもなんともなりませんが、この辺は日本と認識が全く異なるところでしょう。人間は自分の意思で摂取しますが、愛犬は飲まされるわけで、果たしてどうなのか?という疑問はつきまといます。
愛犬がどういう反応をするかはわかりませんので、怖いですね。

日本のように大麻を持っているだけで逮捕されることはないスイスですが、販売目的で個人が栽培したり保有したりすることは違法です。医薬品として販売や栽培するには許可が当然いりますし、厳しい規定の元扱われています。

花火のような大きな爆発音は、犬にとっても非常にストレスです。喜んで興奮してしまう犬もいるようですが、ガクガク震えて隠れてしまうようでは可哀想です。この時期だけは、どこか静かなところに行くか、花火のない地域のドッグシッターに預けるなど、色々と考えると良いとは思います。