臓器移植予定の友人夫妻の手術がコロナで延期に

埋まりつつある病室

 昨年から調子が悪いと聞いていた友人の腎臓機能がかなり低下してしまい、腎臓移植する話が出ていました。ドナーを探す過程で奥さんの腎臓が適合するという事で、何ヶ月もかけて検査をし、ようやくこの春前には移植手術をする予定までこぎつけたはずでした。それが、今月に入り、コロナの患者の増加で、延期にしたいと病院から言われたそうですが、現在交渉中です。
 旦那さんの腎臓機能は、かなり限界まで来ていて、緊急を要する状態のはずなのに、それも延期を検討してほしいという状況にショックを受けているようでした。移植手術には身体的な準備も必要ですが、精神的な準備が整いつつある中で、急にハシゴを外された感じでしょう。

臓器移植は、当然リスクがありますので、院内でコロナに感染したら危険です。移植した腎臓が適合するとされていても、実際には体がどう反応するのか、臓器提供したドナー側も体調がどうなるかなど、色々な面で不安があります。手術が延期となれば、それまで別の治療をしなければいけないですし負担が大きいでしょう。

経済優先か健康優先か

国内の経済も国民の健康もどちらも大事です。しかし、こうした命に関わるような話を聞くと、やはり多くの人が気をつける事で病室が埋まらない状態に出来て、別の病気で入院や手術をする人が助かります。
自分が健康だと忘れがちなことでもあります。マスク着用に関しても、自分だけでなく他人も守ると思えば着用して当然でしょう。
第二波以降、周囲でも増えつつあるコロナ感染者と二次被害を受ける患者さんの話をよく耳にするようになりました。みなさんコロナ疲れが出ていて当然ですが、そうした事を常に頭の片隅において不要な行動は避けたいと思います。