友人達と森でBBQ、各業種の近況

3ヶ月ぶりに森でBBQ

 今日は友人たちとBBQでした。フランス近くのスイス側の森で、天気も良いので混んでいるだろうと思いきや、人はまばら。ジョギングの人の方が多かったです。グリルの場所も空いていて、風もやや強めだったのが幸いして火も直ぐに起こせてラッキーでした。色々と話をしながら、普段通りのBBQですが、握手やハグはまだひかえました。人とのコンタクトの仕方もまだまだ差があります。

友人達の各業種の近況も

 この3ヶ月、いろいろな業種で大変な状況に陥った人も多く、コロナウィルスの影響で、忙しくなった業種と失職の危機に陥っている職種とで完全に別れてしまいました。役所関係は雑務が増えましたが、旅行業界はかなり厳しいです。逆にスーパー系列の会社、食品業者は忙しくなりました。
 特に旅行業界の場合は、既に販売した航空券の払い戻しで忙しく、新たな旅行販売はしばらく皆無でした。しかし、最近はアイスランドなどの旅行は予約があるそうです。しかしながら、それで取り戻せるような売上ではないため、売上の低い支店から閉鎖を徐々にしているそうです。各支店の閉鎖が落ち着けば、今度は残った支店での人員削減ということで、夏から秋にかけて動きがあるようです。そのため社内の雰囲気も良くないとか。

 一方で食品関連の会社に勤める友人は、製造部門が忙しくなった反面、マーケティングやマネジメント部門は、ホームオフィスを交代制でしているようで、ちょっとでも体調が悪い場合は、会社に来ない。ZOOMやスカイプでミーティングは済ませるなど、働き方にも変化が出て来ているようです。今後も単なる風邪でも、今まで無理して出勤していた人が多い中、家に留まりホームオフィスやスカイプミーティングに切り替えれるように、社内でも話し合っているそうです。そうすれば、社内で風邪が流行らなくて済むし、効率が良いと考えているそうです。この辺の判断は、会社によってまちまちなので、他の部署や支店がどうなのかはわかりません。
 通勤もマスク着用義務になりますが、電車やバスで出勤すれば、ウィルスに感染する可能性もあるし、逆に自分が感染者だった場合に他の乗客に遷す心配も無い。普通に考えればそうするのが合理的ですが、これまでほとんどの人はしなかったわけで、それはそれで、働き方の変化という時期に来たと認識しているようです。また、会社と社員の信頼関係の再構築にもなります。社員や同僚を信頼していなかったら、ホームオフィスも成り立たないので、交代制という手段を取っているそうです。

危機に際してどういう判断ができるか

 スイス人の友人には、経済学を学んだ人も多く、こうした危機的状況と経済活動を興味深く見ているようです。確かに自分が学生の時も経済学ではこのようなウィルスによる経済危機は想定していませんでしたし、先生方も経済活動が世界的に止まるなど、想像もしなかったことです。あるとしても、戦争による一部の国の経済活動が停止するという例でしたが、資本主義論のような講義でもそのような例はありませんでした。経済は生き物で、毎年、毎月、変化が激しいものだという当時の先生の言葉でしたが、いまの状況を見て、人々の心理や行動、各国の政府の判断、近隣国との連携など、世界情勢がネットを通して見れるわけで、そうした意味で興味深く見ているということでした。

 政府の対応や健康保険制度がいかに重要かはいうまでもなく、比較的小さな先進国がうまくやっている印象です。早々と海外からの入国を規制したニュージーランドや、ロックダウンすらしなかったスウェーデンなど、地理的にも異なる状況ですが、比較してみると非常に興味深いです。
やはりこうした環境下において、正しい情報を知るということがいかに大事か再認識しています。これからしばらくは、ワクチンと薬がテーマになって行くと思いますが、注視していきたいと思います。