現在のマスク1枚の価格は普段の10倍

病院や介護施設で使うマスクが足りない現状

 現在、依然マスクは売り切れのところが多いのですが、やはり困窮しているのは、病院と介護施設など、直接人と接する職場です。
関係者から聞いたところ、現在はスイス国内でも製造が再開されて、マスク1枚の値段はおよそ1フラン。通常の業者向け価格は約10ラッペンだそうです。
これはもちろん、病院や大きな施設が業務用として発注する価格ですが、大量に注文すれば1枚10ラッペン以下の場合もあったそうです。
 しかしながら、現在は入手すること自体が困難な状況です。

海外から輸入のマスクとスイス製のマスクがほぼ同じ価格

 海外から業者を通じて発注した場合に、かかるコストは輸送費や税金、手数料など含め200万枚発注で約1フラン。これが、意外なことに、現在はスイス製のマスクでも同じくらいの値段で取引されています。ただし、マスクに使われる素材が高くなっている事情があり、価格が上がる可能性もあります。


今後トラムや電車、バスの中でもマスク使用義務を検討

 公共交通機関内でのマスク着用義務を検討しているという話がありますが、これは小売店や営業自粛が緩和された時に、人がまた外に出ることを想定してのようです。すでにアメリカなどでは、公共交通機関内でマスクを着用するように推奨しているようで、マスクをしていない乗客がトラブルに巻き込まれるケースも発生しています。
 飛沫感染を防ぐには、確かにいいのですが、それまでに足りないとされているマスクが準備できればの話です。現在、買い出しに出かけても、マスクを着用している人はほんの僅かです。2週間前は全く見かけないような状況でした。その状態から、出勤する会社員が、日本のように全員マスクを着用するかどうかは疑問です。

美容院での使用をまず検討

 一般のお店で営業停止となっている中で、一番再開の要望が多い美容院ですが、まずはこちらの美容師にマスクを着用させ、フェイスガードもつけさせて営業を再開する話も出ています。その場合は、お客さんにもマスクを着用してもらうのかなど、まだ検討中ですが、直接髪の毛に触れるだけに、営業開始には慎重のようです。
 
 こうした時期に、必要とされているものやサービス。なくてもなんとか工夫して乗り越えられることなど、色々と対策を考えている人も多いと思います。
直接会えない場合は、スカイプやネットの技術を使って、顔を見て会話が可能ですし、学校の授業もオンラインでなんとか実施されています。
 しばらくは優先順位を考えて、行動することが大事なのかなと思います。