メルケル首相が涙ながらに訴え
ドイツは、コロナウィルス感染で死亡した人数が500人を超えたことを受けて、メルケル首相が演説をしました。クリスマスを控えたこの時期に、ソフトロックダウンを実施しているドイツですがあまり効果が見られず。クリスマスの期間だけ、会うことのできる人数を緩和すると約束していましたが、1日で500名を超えたコロナでの死者数を深刻な状況と捉え、クリスマスを含め、年末年始に追加措置を強化する考えがあると発表しました。
最後のクリスマスにならないように
自身もコロナに感染しているメルケル首相は、目に涙を浮かべながら、今年のクリスマスを我慢すれば、来年はおじいちゃんやおばあちゃんと皆でクリスマスが祝えるかも知れない。我慢しなければ、最後のクリスマスになるでしょう、と国民に向けて語りかけました。メルケル首相は来年退任が決まっていますが、長年ドイツを率いてきた首相として、最良の決断をしなければならないと覚悟している様子です。判断を誤れば多くの国民の命が危険に晒される可能性もあり、その責任を感じているようです。経済は後でも取り戻せるが、命は取り戻せないということでしょう。