スイスの人気スポット、カウマ湖

エメラルドグリーンの湖

 今年の夏はスイス国内で過ごす人が多いため、各地ではいつも以上に賑わっている場所もあります。人気は山だそうですが、海水浴を予定していた人たちは、スイスのきれいな湖を求めて、各地に足を運んだようです。その中でも、フリムスという小さな街にあるカウマ湖は、事前になんの宣伝もしないで連日人が殺到しているため、長い行列ができているというニュースを見ました。
 地元の観光部門の人には、嬉しい誤算のようですが、いまでもコロナウィルスによる対人距離を保つため、湖周りにある公共のプールでは人数制限を2000人にしたようです。

 実はこの事を知らずに、行く日の朝にカウマ湖のニュースを見たので、これは朝早くに行かないと駐車場がいっぱいになってしまうと思いつつ、結局のんびり出発してしまったので、だいぶ離れたショッピングモールの駐車場に止めました。そこから湖まで徒歩で40分です。カウマ湖周辺の駐車場でも20分くらいは急な坂道を降りていかないといけないので、湖まではハイキングと割り切って歩きました。
 湖の周囲は約2kmほどでしょうか。ぐるっとフェンスに覆われていて入場券を購入しないと入れません。しかし、ニュースで見た通りの行列で並ぶ気にはなれません。そもそも犬を連れている事もあり入れないので、フェンスのない場所から降りられるところを探して歩くと、湖の反対側はたくさんの人が岩場から飛び込んだりしていて、ピクニックもできる状況でした。特に禁止はされていなかったので、多くの人で賑わっていました。

高額な入場料金

 こんなに良い場所ですから、きちんと管理されているし駐車場整備のスタッフもいて、お金はかかるでしょう。しかし、大人の入場料金が18フランでなかなか高額です。ただし、地元の宿泊施設に泊まっている方は割引があるようです。近所の市民プールなら5フラン程度でしょうか。子供は2フランです。普通の遊泳場ではないので、仕方ないかもしれませんが、毎日2000名近くの人がこの湖に入っていると考えると、きっと水は汚れているだろうなと思ってしまいました。日焼け止めクリームを塗りたくった人たちが入るとやはり汚れます。そこはちょっと残念に思うのですが、十分に魅力ある湖です。少し上の方から見た湖の色と周辺の森のコントラストは絵になります。

ウォータースポーツも盛ん。水の事故にも注意

 各地の湖では、スタンドアップパドルやウィンドウサーフィン、ジェットスキーなども盛んです。いずれもレンタルできますが、海とは違った湖での注意点もあります。まずは、水が冷たいことが多いので、泳いでいて急に水温の低いところがあり、足をつったり、慌ててしまうこともあります。実際、水深が突然深くなる箇所もあり、泳ぎが得意な人でも焦ってしまうことが多いです。同じように水深がどれくらいあるのかわからないのに、頭から飛び込んでしまい大怪我をした例もあります。
 また、風が強いことが多いので、意外に早く体温が奪われます。パドルやボートでも、あっという間に流されてしまうので、気をつけたほうが良さそうです。

とにかく、山でも湖でも夏のレジャーには十分注意して事故のないように楽しみたいと思います。気になる方は、Caumasee Flimsで検索すると情報がたくさん出てくると思います。