スイスの人口10万人あたりの感染者数第2位、週末の監視が厳しくなる

https://www.nzz.ch/panorama/die-wichtigsten-grafiken-zum-coronavirus-ld.1542774

スイスの人口10万人あたりの感染者数は第2位

 スイスの大衆紙NZZが記事にした、人口10万人あたりの頃なウィルス感染者数の割合で、現時点でスイスは欧州第2位という結果になりました。人口約800万人の国で、日本の九州ほどの面積の国だと考えると、かなりの多さです。しかし、これには注釈がつきます。以下の通りです。
・人口が少ない国の場合は、分母が小さいため他の大国に比べ数字の増加が早い。
・各国のコロナウィルスのテストの数と質の違い。例えば、韓国やノルウェー、スイスは、一人当たりのテスト数が多いこと。

 昨日4/3の在スイス日本大使館発表の累計感染者数(確定感染者):19,303人(前日比+1,036人)で、累計死亡者数:484人(前日比+52人)となっております。スイスのBAGでは、現在軽症の患者さんや、風邪っぽい症状があっても、自己判断で自宅に待機している場合が多いそうで、新型コロナウィルスではない病気の場合でも、病院に行ってくださいと推奨しています。いわゆる院内感染を恐れて、急患が減っているということです。

 日々、状況は変わって来ているので、こうした数値も徐々に落ち着いて行くのかもしれませんが、まだまだ油断はできない状況が欧州では続いています。

天気の良い週末とイースター休暇の始まり、ティチーノ州へは入らないように要請

 イースター休暇に入る人も多いですが、スイスの南のカントン、ティチーノには、別荘を持っている方も多く、この時期はスイス国内でも移動が起きます。これに先駆けて、この週末にティチーノ地区に入らないように要請が出ています。イースターは家族の元へ移動したり、暖かいイタリア方面に出かける人が多いのですが、この春は難しいです。

この週末は厳しく監視される

 この週末4/4、4/5は政府、警察が国民の外出状況をより厳しくチェックするようです。つまり、外出自粛要請が出されてから、用事もないのに歩き回る人が多いということです。学校の休校と飲食店や小売販売店の営業停止をしているのにも関わらず、出歩く人がやはり多いということです。この週末の状況によっては、いよいよ外出禁止令になる可能性が高いということです。
 週末は天気も良く、家の中に閉じこもっているのは本当に勿体無いです。ですが、スイス政府が要請を出しているように、人と人との接触がなければ、感染は防げます。なんとか感染ピークを抑えたいところですが、多くの人が自粛要請に従っている反面、無駄な外出をしている人が多いのも事実。
 やはり一人一人の意識にかかっているようです。ルールにはおとなしく従い、一見うまく行っているように見えるスイスですが、スイス政府にはそうは見えていないようです。知人のスイス人も、残念ながら、皆けっこう勝手に動いていると言っていました。個人主義の悪いところが出ているのでしょうか?
 この週末は、規制がより厳しくなる可能性のある週末です。