スイスもイースター休暇に入ります

イースター休暇に入る欧州

 来週からイースター休暇に入ります。この1ヶ月は、新型コロナウィルス感染拡大を受けて、スイスも非常事態宣言が出され大変な状況ですが、懸念されていたイースター休暇の人の移動は、国境が封鎖されているため制限されそうです。学生に関しては、既に3週間の遠隔授業を実施しており、引き続き自宅での待機が続きます。
 この1ヶ月でイタリアでは多くの方々が、新型コロナウィルスにより亡くなりました。スイスに住むイタリア人の家族の中にも、母国イタリアで身内を亡くした人がたくさんおられますが、この状況で亡骸に対面することも、お葬式にもいけない状態です。

営業自粛、学校休校は4/19までとなっているが

 生活必需品以外のお店は現在営業停止になっており、今の所4/19日までとなっております。つまりイースター休暇明けは、学校も会社も通常通りになる見込みでこの自粛、待機命令が出されています。しかし、延長する可能性もあり、まだ発表はされていません。ちなみに、ドイツでは最初4/4日までの営業自粛でしたが、4/19日まで延長されています。延長される可能性はまだ残っています。

東京ではGW明けまで休校

 東京都は、ゴールデンウィーク明けまでオンライン授業などで対応し、都立の学校を休校すると発表しました。これに続いて、熊本市なども検討に入っているようです。これに続く市町村も出てくると思いますが、やはり人が集まるところを減らす意味は、現在欧州が実施していることと同じです。感染拡大を遅らせることが出来、医療機関への負担を軽く出来ます。

4月は新年度の日本、転勤や海外赴任も

 日本の企業や学校にとって4月は新学期、新入学、入社、転勤と新たな年が始まります。しかしながら、海外赴任は延期になっている日系企業もあり、既に欧州に滞在している駐在員は早めの帰国をするか延長か、企業によって対応は違います。そんな中、ドイツでは新しくドイツに赴任する駐在員が徐々に来ているそうです。海外赴任を延期か取りやめにしている会社も多い中、あえて海外赴任を開始している会社があることに少し驚きました。今は欧州は日本を上回る頃なウィルスの感染拡大です。その数もドイツでは既に1000名以上の方が亡くなっています。

こうしたムードでのイースターは誰もが初めて

 お店も閉まり、外出も自粛となると、ストレスがたまります。イースターは特に家族との交流も多く、普段は会えない両親や親戚に会うこともありますが、今回は孫が祖父母に会うことはできません。一方で、子供や親が常に自宅にいる状況を懸念する声もあり、家庭内暴力や虐待の不安を抱える人たちは、より密室になりがちで、相談の電話も増えているそうです。こうした状況で夫婦関係の悪化、親子関係の悪化も多く、離婚するなんて話も出て来ています。非常事態に家族の絆が深まれば一番いいですが、その逆もまた然りと言ったところでしょうか。ただし、そうした場合は今までの鬱憤が溜まっていて、自宅待機で一気に放出されてしまった、ということなので、単なるきっかけにすぎないかもしれません。例えば、それで、家庭内暴力から逃れられるのであれば、最悪の事態も避けられます。

 今はとにかく、感染の可能性をできる限り少なくする生活スタイルを続けることしかできません。自分が感染すれば、周りの人にも感染するという自覚を持ってイースター休暇中も行動をしたいと思います。