スイスで病気になったら

知人が癌になり

今年に入ってから、しばらく顔を見てないなと思っていた知人の女性が、最近癌の治療をはじめたと聞いて驚きました。

年初に検査入院すると聞いていたので、一般的な検診だと思っていたのですが、どうやら体に異常を感じての検査だったようです。

実はその前の年に、彼女のお母さんも癌治療を始めていて、入退院を繰り返していましたが、親子で同じ大腸癌だそうです。

彼女はまだ50代で、どの程度の癌なのかはわかりませんが、しばらくは、抗がん剤治療とのことです。

普段から顔を合わせていた人の突然の病に驚いています。

定期的な検診が大事

大腸カメラは、日本では確か40歳過ぎるとやる人が多いと思いますが、スイスでは50歳過ぎたら医師に勧められるそうです。それは、欧米人との体の違いで、日本人は欧米の人より腸が長いとも言われています。あと食習慣も違うなど、理由はいくつかあるようです。

スイスでは、会社や学校での、年に一回の健康診断のようなものはありません。日本の会社に属している人は、ほぼ強制的に会社から診断を受けるように言われますが、スイスでは全て自己判断です。

そのため、長年検査に行かない人も多いわけです。特に男性は、その年齢の頃は、働き盛りでもあり、忘れがちです。

一方、女性はホルモンのバランスが変わる年齢ということもあり、割と定期的に検査に行く人が多い印象です。

今回の知人女性も、そろそろ大腸カメラをやらないと、、、と話していた矢先に癌が見つかり、もう少し早く検査していればと悔やまれます。

スイスの医療費は高い

スイスに在住している人は、全ての人が健康保険に加入しなければなりません。今は年金番号と紐づけているので、保険なしで医療を受けることはほぼあり得ません。

そもそも、保険なしで入院などをした場合、かなりの高額になります。

緊急搬送から、検査、入院まで、何にいくらかかっているのかも、全てあとでわかることなので、いくらくらいの費用?という予測がほぼできません。

実際に入院した経験がありますが、予想以上の費用総額の高さに驚きました。高いのは承知していましたが、予想以上でした。

もちろん、保険でカバーされるので、全額は払いませんでした。

ただ、保険に入っていても、それぞれ自己負担額が違うので、どの程度カバーされるのかは事前に調べておくと良いでしょう。

追加保険のプラン

基本となる健康保険の他に、追加保険があります。

実はこの追加保険は、基本の保険会社とは別のものが選べるので、何がカバーされるかよく確認して、選択すると安心です。

例えば、眼鏡やコンタクトレンズの費用の一部負担、マッサージやフィットネスのような、健康に関わるアクティビティの費用の負担、予防薬の費用負担、接骨院や整体など、追加保険で適用されるものが意外に多いので、まだの人は確認すると良いかもしれません。

ちなみに、追加保険でカバーされるのは、医師免許を持たない医療機関での費用一部負担が多いです。

例えば、カイロプラテックなどは、施術師が医師免許を持っているので、追加保険は適用されない場合があるようです。

特に眼鏡やコンタクトレンズは、長年追加保険に入っていたにも関わらず、保険適用とは知らずに何年も自費で購入していました。

購入したレシートか眼鏡屋さんでもらえる、健康保険用の書類を提出すれば、年間200から300フラン程度ですが、保険適用となります。

このように、保険でカバーされるのに知らずに損をしていることもあるので、家族でよく相談して決めると良いでしょう。

知人の急な病に、改めて定期検診の重要性と健康保険の大切さを痛感しました。

 

スイスの健康保険の比較検討サイトは下記からできますので、ご参照ください。

https://www.comparis.ch/krankenkassen/