オンラインゲームで英会話レッスン?

中高生に人気のオンラインゲーム

 秋休みに入り、予定していた日本帰国が延期になったため、夏休み同様スイス国内か近隣国で過ごす予定の我が家。とはいえ、家での片付けやら色々個人的な予定もあり、遊んでばかりはいられないので自宅にもいることになります。ついこの間夏休みを終えたばかりなのに、また秋休みで、親の方はやや困る時期ですが、毎年のことですので仕方ありません。
 現在中学生の息子は、オンラインゲームにハマっていて、放っておくといつまでもやっています。当然ルールを設けて、時間も制限して遊んでいるのですが、なかなかキリのいいところで終わることができず、約束の時間が超過してしまうこともしばしば。

保護者対象のゲームセミナーに参加

 これについては、先日家内が子供ゲームについてのセミナーに行ってきたので、知っていることも多かったので、多少勉強になった程度ということですが、セミナーでは実際に親御さんが最新ゲームに触れ、どういったものなのかを体験。実際にプロゲーマーと呼ばれる人も登壇し、ゲームをしているときの気持ちなどを説明してくれ、時間が長くなったときの対処や言い方などのアドバイスがあったようです。
 前述のように、約束した時間が過ぎ、ゲームの最中でいきなり電源を抜くなどの行為は、ご法度です。これは子供を完全に怒らせてしまう、一番まず方法です。このゲームの1回のプレイ時間は、約35分ほど。そうなると、自分で時間を調整しなければいけませんが、ゲームに夢中になるとそれも忘れます。
 子供はゲームがあとなん分続くかは、だいたいわかるそうなので、その時間をとにかく待ちます。それでゲームを終わらせるようにしてください、ということでした。

当初は懐疑的だったが、、、

 今でも時間を決めないゲームのやり過ぎは反対していますが、ゲームそのものには反対していません。ゲーム内容にもよりますが、ゲームをしている子供を観察していると、面白いことに気がつきました。
オンラインですので、世界中でプレイしている人がいます。そうした同時間帯にプレイしている人たちと、ヘッドセットを使って、音声でやりとりができます。学校の友人とプレイしているときは、名前が出てくるのですぐわかりますが、ある時から、英語で会話していることに気がつきました。アメリカやイギリスの同年代の子供達と英会話をしながらプレイをしていたようです。誰かは知らないけど、協力しながらプレイすることも可能で、そのために英語でやりとりしていたようです。
 学校でも習っている英語ですが、昨年初めて英語圏に旅行して、地元の人たちとも会話をしていい経験になりました。そのせいなのか、全く臆することなく英語でやりとりをしています。遊びながら、無料英会話をしているようなものです。「スイスは寒いの?」とか、世間話もしていたようで、それはそれでいい勉強になっているのかもしれないなと感じました。

 何もゲームは悪いことばかりではないというのはわかってはいましたが、知人の家族では、そうしたものは一切触らせない厳しい家庭もあります。中学生でスマートフォンすら持たせてもらえない友人も稀にいます。他の家のルールに口出しはできませんが、それが現代の環境である以上、そこから遠ざけるのも難しいわけです。生まれたときからネットやタブレットがあるわけですから、我々が育った時代とは違います。

ゲームやスマホを遠ざけると

 ただ、問題もあります。ゲームの時間が終わるとすぐにスマホに時間を取られます。我が家では、全てのメディア、スマホ、ゲームの制限時間を決めてありそれを超えるとTVも見れません。そうすると、何をして良いかわからなくなる時もあるようです。家中をウロウロ落ち着きなく歩いています。本を読んだり、他のことをする興味が薄くなっているのでしょうが、まだ子供ですので、一緒に何かをする時間を作っても良いのかなと思います。スポーツでも楽器でも散歩でも良いのですが、一定時間はスマートフォンから離してあげないと、休暇中はコントロールが難しくなります。
 学校があるときは、スマートフォンやゲームをする時間は、自然と限られてくるので、ほとんど注意をすることはありません。宿題やテスト勉強に追われているので、息抜きにスマホを見ている程度です。

 ここまで書いて、それでは、一体親はどのくらいの時間をスマホやTVに費やしているのか、それについて考えたことはあるのか?と思いました。一度、自分でも確認してみようと思います。