3ヶ月ぶりに国境が開く

ロックダウンから3ヶ月

 欧州国の人々にとって、国境が閉まっているという状況は、初めての出来事でした。その国境が今日開放されました。
朝早くから、厳密には午前0時から開いたわけですが、予想通りの渋滞とスタンプをもらう人で長蛇の列です。ドイツ側やフランス側に買い出しに行く習慣があったスイス人家庭にとっては、待ち望んだ日です。
 国境の向こう側のスーパーやお店にとっても、普段はたくさんのスイス人が買い物に来て、地元の人は煙たがっているのですが、この3ヶ月は相当なダメージを受けました。いかにスイス人の消費に依存していたかということです。

ホームオフィスの人もまだいる中買い物に?

 ホームオフィスが続いている会社員もまだいるようで、それを利用してドイツやフランスに買い物に行くという人もいるようです。または、正式に休みを申請して買い出しに行くなんて話も聞きます。スーパーはこれでかなり密集するでしょうし、ドイツ側ではマスクの着用義務があるので、マスク無しでは入店を断られる可能性もあります。これから1週間単位で、感染推移のデータが出てくると思いますが、国境開放前から収束ムードで、若干感染数が伸びていたので、心配ではあります。また国境を封鎖するなんてことにならないように願いたいです。
 筆者は、特に急用はないので、ドイツやフランスにはしばらく行きませんが、やはりロックダウンのはじめの頃は、不便に感じました。スイスでは食料品や日用品を全く買わないという家族を知っていますが、この3ヶ月で家計簿もだいぶ変わったのではないかと思います。

夏季休暇の前に大きな人の移動

 欧州各国が現在夏季休暇に向けて準備をしています。あるギリシャの島では、外国人観光客用に病院のベッドを相当数準備したとか、医療体制が整っていることをアピールしている観光地もあります。できる限り安心して来てもらおうということですが、そういう宣伝をされてしまうと逆に心配にもなります。
 今日からの国境開放で、もし感染してしまえば、夏季休暇を諦めることになりかねません。まだまだおとなしくしていた方が良いのかなとも思いますが、動き出した日常から全く離れて暮らすのも難しいので、無理をして人混みには行かないことかなと思います。