ホームスクーリング、遠隔授業も5週目突入

ぐっとぴさんによる写真ACからの写真

イースター休暇を挟んで、遠隔授業再開

 スイスのロックダウンからはや1月半になろうとしています。イースターの前に3週間自宅での待機を命じられ、公立学校では遠隔授業が始まりました。最初の週は、先生たちもまだ準備が整っておらず、メールで今後の予定などを告知していましたが、2週目からは、各過程のPCにシステムのインストールがされて、オンラインクラスが誕生しました。この遠隔授業のために、ソフトウェアのインストールに悪戦苦闘した話や、PCを新たに買い求めた家族など、様々な負担がありました。

親も先生も悪戦苦闘する中、子供達はあっという間に使いこなす

 普段パソコンを使って仕事をしている人がほとんどだと思いますが、何をしているかによって、PCの使えるレベルの差が出ます。メールチェックだけの人やパワーポイントで常に資料作成している人など様々です。中学生を例にあげますが、この中でもPCメールを普段使っているという生徒は少ないように思います。実際、遠隔授業が始まった際も、メールの扱いに慣れていないので、メールを見過ごしたり、チェックしてなかったりと、使い方がわからないというよりは、あまり気にしていなくて、見逃すこともありました。届いたファイルを開けて保存する、編集してまた添付する、送信したり、クラスの共有プラットホームへ共有したりと、段々高度になって行きますが、中学生くらいになるとあっという間に覚えて行きます。

先生でもITが苦手な人は多い

 各教科の先生と課題やプレゼンのやりとりをしますが、中にはパソコンが苦手な先生もおられます。まず生徒が送ったファイルを開けられないことがあったり、ファイル形式が違うので変換できないとか、ビデオミーティングでカメラがつかない、マイクが入らないなど、先生たちも普段と違う環境で悪戦苦闘します。

親がどれだけ手を貸してあげれるか

 音楽の授業では、二人でペアを組んで、ミュージックビデオを作るという課題がありました。すべて自分たちで撮影し、編集。歌や楽器も自分たちでソフトウェアを使って準備します。先生から無料で使えるたくさんのソフトウェアリンクをもらい、編集して行きますが、なかなかレベルの高い作業です。いまの時代、これられのことをある程度無料でこなすことができるのは、当たり前になっていますが、パソコン同様どれだけ使いこなせるのか?は本当に差があります。ちょっと触ったことのある人なら簡単ですが、演奏を録音しミックスダウンして、動画に乗せるという作業はやはり大人の手助けが必要です。大人でもそんなことをしているのは、趣味でやっている人だけですので、なかなか大変です。

 それでも、気がつけば、子供達はあっという間に使い方を覚え、大人よりも知っているという状態になっています。新しいものに対して壁がない分、吸収が早いのもいいところでしょう。大人はどうしても、これは難しい!と先入観から入ると、なかなか進みません。

ビデオミーティングも多くなってきて、先生たちも使いこなしている様子がわかる

 イースター休暇明けのオンライン授業は、各教科の先生たちとビデオカンファレンス、オンラインビデオ会議が増えたように思います。先生たちが授業と同じように話をしている間、生徒たちはマイクをオフにしています。質問がある場合は、チャットでメッセージを送り、マイクをオンにして質問します。
 別の科目では、パワーポイントのプレゼンを始めました。こちらもプレゼンをする生徒がマイクをオンにして、皆が聞くというスタイルで、パワーポイントを操作します。簡単にこなしていますが、なかなか高度なことを当たり前のように覚えて、すぐに実践している遠隔授業。今回、新型コロナの影響で始まった遠隔授業ですが、こうした技術に感謝するとともに、生徒たちのパソコンの使用レベルも一気に上がっていると感じます。

 こんな時期ですから、パソコンの技術のように、何か得るものがあってもいいと思いますが、やはり多くの生徒が友達に会いたい、学校で授業を受けたいと思っているようです。学校再開までは、あと2週間。この設定された日程を目指して頑張って欲しいと思います。