欧州に来て暮らしてみると、私はベジタリアンと公言する人が意外と多い。
ただ、そうした声を聞く度に疑問に思う事がある。

それは、ベジタリアン(菜食主義)と言いながら、「鶏肉は食べる」と言ったり、ソーセージなら食べれると言ったりする人がけっこういる。
肉の代わりにチーズなどの乳製品を摂る事は知っていたが、それ以来、ベジタリアンの定義が何だかよく分からなくなった。

自分なりにまとめると、肉、魚類を全く取らない、完全な菜食主義者、鶏肉やソーセージは食べるほぼ菜食主義者、肉は食べないが魚は食べる菜食主義者、動物性の食品や製品を一切使わない、ヴィーガンに分かれると思う。
人が何を食べようがあまり関係ない事だが、こちらでは家に人を招いたり、招かれたり、食事に招待する事も多いため、自然と何が食べれないかを聞く事がある。なので、全く関係ないとも言えない。
今のところないが、時には、宗教的な理由で豚肉がダメだとか、アレルギー体質で魚介類がダメだとか、そういう事もある。

そのため、友人たちの食事の傾向は大体把握出来ているつもりだ。
日本ではあまりベジタリアンと公言する人は見ないが、農耕民族故か、元々日本人は肉を食べない人種だった。
世界的に見ても、色んな物を食べるし、特に魚介類は多く食べる。欧州は土壌が堅く、栽培可能な野菜も限られていたため、ジャガイモなどが主食になって行ったと聞いた事もある。実際トマトなどは、イタリアや南の方から輸入されている事が多い。

人種が混在すると、それぞれの事情で、食生活にもそれが表れ、ある意味興味深いが、今でもベジタリアンの定義はどうなのか気になるところだ。
皆さんの周りにも、そうした方はいるでしょうか?