ドイツの書籍販売会社Weltbildが破産申請
ドイツの老舗書店が、突然の倒産です。
親会社のドイツWeltbild GmbH & Co.KGは、スイス法人の存続を模索したようですが、うまくいかなかったようです。
従業員には突然の解雇通告を1通のメールで済ませるという、なんとも酷な最後だったようです。
75年の歴史はあっけなく閉じました。
今回の倒産で、本国ドイツとスイスともに、オンラインショップも閉鎖になっています。
デジタル化が進み、Eブック事業なども手掛けていましたが、やはり時代の波には逆らえなかったのかもしれません。
紙媒体の存在意義は、もう随分昔から議論されていましたが、ネット中心の社会になり、本を読む人も減り、DVDは購入するものではなく、サブスクという形態に変わりました。
音楽事業もCDは売れずに、ストリーミングが主流です。
大きなデパートには必ずあった老舗WeltBild
店舗型も含め、各地のデパートやショッピングセンターには、このWeltBildがありました。
子供のために、絵本やDVDなどを購入し、友達の誕生日会には、この書店の金券をプレゼントした人も多いでしょう。
残念なニュースですが、時代の流れを感じる倒産でもあります。
紙媒体の衰退が言われて久しいですが、それでも新聞やフリーペーパー、紙のチラシなどは溢れています。
企業や役所などは、今まさにデジタル化が進んでいる最中で、膨大の紙データの処理に苦慮しているようです。
今更のように感じますが、既存の膨大な紙の資料のデジタル化は、どの業界でも課題となっているようです。