スイスでチャイルドシートの使用

スイスで車に子供を乗せるには

スイスでは、子供を車に乗せる際にチャイルドシートの着用が義務付けられています。

ただ、子供と言っても年齢や体格差によって変わりますので、それぞれの体格や年齢にあったものを選びます。

TCSのサイトから下記の表がありましたので、参照リンクを貼っておきます。

https://www.tcs.ch/mam/Digital-Media/PDF/Booklets/Driving-with-children-English.pdf

(参照:www.tcs.ch)

このように、乳児の時期から12歳頃までの例が表に示されていますが、12歳以下でも身長が150cm以上で、体重も36kg以上の場合は、チャイルドシートは必要ないようです。

大事なのは、シートベルトが子供の首にかからないようにすることで、12歳くらいであれば、体格にもよりますが、下に置くタイプの底上げシートでOKのようです。

ちょうど判断に困る体格の場合もありますが、首と頭の周りを覆うシートの方が安全です。

また、欧州車のほとんどに、ISOFIXという金具が装備されていて、チャイルドシートを固定する小さなバーが、シートの隙間にあります。

急ブレーキを踏んでも、チャイルドシートが飛び出したりしないようにするためです。なお、簡易型の底上げのシートにはこの機能はついていません。

レンタカーを利用の場合はシートのレンタルもできる

旅行などでスイスに来られる場合は、レンタカーなどでチャイルドシートのレンタルもできますので、予め年齢と体格に合ったものを予約すると良いでしょう。

チャイルドシートは、レンタカー屋さんに常備されているものではないので、注意が必要です。

また、大きめの頭の周囲を覆うシートは、高額になりますので、こちらもレンタルサービスなどがあるようです。

あくまで大まかな参考購入価格帯ですが、(Group 0+のゆりかご式で100から150フランの間、 Group1で使用のものが割と高く、300から400フラン、 Group 2/3では200から300フランで、底上げのシートは20フラン程度で購入できます。)

子供が大きくなっても、しばらくとっておいて、誰かに譲ったり貸したりできますので、すぐには手放さない人もいます。

子供が車の事故で怪我をするケースでは、子供がシートベルトをしていない場合もあります。

シートベルトは当たり前ですが、チャイルドシートの使用も重要になってきます。

日本人のお子さんは、比較的欧州の子供に比べて小さめのことが多いので、欧州国内を旅行をする際にも必要です。

旅先でレンタカーを利用する場合も、スイスから簡易的なシートを持参して飛行機に乗る家族をよく見かけますし、子供の安全対策は認知されているのが伺えます。

日本では40年以上前、後ろのシートではシートベルトをしていなくても、罰金はなかったような気がします。実際、子供の頃、シートベルトも外して乗っていたような記憶もありますし、今考えるととんでもないことです。

エアバックもない時代に、事故に遭わなかっただけでもラッキーです。

今では、様々な安全装備が車に搭載されていますが、車内のチャイルドシートも忘れずに対策できると良いでしょう。