バーゼルの年末の花火は中止

大晦日と元旦が週末に

今年は大晦日が土曜日で、元旦が日曜ということで、仕事によっては、通常の週末の休みとなる人も多いようですが、有給がしっかり取れるスイスですので、年末年始に長期休暇を取っている人もいます。

バーゼルでは、毎年年末にライン川での大きな花火が打ち上げられますが、今年は中止というニュースを耳にしました。コロナの規制も無くなったので、開催されると思っていたのですが、中止の理由はコロナでもインフルエンザ流行でもなく、スポンサーが降りてしまったということでした。

スイスの他の都市では、大晦日と新年の花火が打ち上げられる街もありますので、下記のリンクからチェックできます。(ドイツ語)
https://www.watson.ch/schweiz/leben/242199172-hier-finden-zu-silvester-2022-feuerwerke-statt-und-hier-nicht

宝石などを扱う会社の社長が、毎年出資していた花火大会

スポンサーはいくつかあるようですが、宝石などを扱う会社の社長が、今年は花火大会の資金を提供しないことになり、あえなく中止となったようです。これだけ、大手の企業が集まるバーゼルで、他にスポンサーを探すことが出来なかったのかなと少し疑問にも思いますが、仕方ないことです。

その代わり、一般の人たちは、花火を買い込んで新年のお祝いをするでしょう。すでに昨日くらいから、試し花火なのか、大きな爆発音がしています。個人の花火でも最近はかなり大きなものもあるようなので、どこかで見れるかもしれません。

雪が少ないスキー場

元旦は天気も良くなりそうな予報で、気温も各地で15度前まで上がるところが多いようです。そのため、スイス各地のスキー場では、まだ雪が足りていないようです。この時期にスキー休暇を取る人も多いのですが、暖かい年末年始になりそうです。それでも、まだ冬は始まったばかりですので、これから寒い日がまた来ることでしょう。

来年の世界の状況はどうなる

今年2月末に勃発したウクライナの戦争。もうすぐ1年が経ってしまいますが、終戦の目処はたっていません。ミサイルがもうないと言われていたロシアも、数日前には、120発ものミサイルをウクライナ全土に打ち込みました。ゼレンスキー大統領が、アメリカ・ワシントンを訪問した後のことでした。

来年、アメリカがこの戦争にどう絡んでくるのかにもよりますが、大統領選挙を2024年にひかえているので、諦観するのか、思い切った戦略を練るのかはわかりません。

他にも、イランの女性差別の問題、中国の行き過ぎたコロナ規制、日本の円安問題など、他にも課題は山積です。

生活費の高騰

そして、なんと言っても、一般社会においては、光熱費の高騰、野菜などの食料品の高騰がすでに始まっており、家計を圧迫し出しています。これは、全世界で同じ状況ですので、自分たちの生活が脅かされているということが、来年は1番の心配事になるでしょう。

スイスでは、健康保険料も大幅に上がり、保険会社の乗り換えをする人の数が、過去最高だそうです。同時に、生活保護などの申し込みも増えているそうで、各カントン、自治体は、来年負担が増えていくことになりそうです。

今や、価格が上がっていないものを探すほうが難しくなっていますが、通貨の価値も変動幅が大きいので、世界を行き来する人にとっても無視できない問題です。

オーストラリアでは、燃料費高騰により、日本行きの飛行機のチケットも異常に高騰して、帰国できない日本人が増えているというニュースもありました。スイスに住む我々日本人にとっても、他人事ではありません。

とにかく、平穏な世の中であってほしいと思いますが、自分自身のことで精一杯な時こそ、自分より困っている人に手を差し伸べることができるように誰もがならなければいけないなと最近の状況を見て思います。

皆様、良い年末年始をお迎えください。