職場の人間関係悪化が増加?

今年は特に多かった話題

クリスマス時期に普段あまり会うことのない人とも食事をし、今年1年を振り返り、色々と話ができました。

昨年会えず、2年ぶりの人もいましたが、今回多くの話題に上がっているのが、職場の人間関係でした。

偶然なのか、会う人会う人が、現在の職場の人間関係に悩んでいるようで、その多さにびっくりしましたが、転職を決めた人や、退職した人の話をよく聞きました。

共通しているのが、同じ職場で、周囲を巻き込む問題のある同僚の話でした。

どうしたら、そういう態度で毎日仕事ができるのか不思議に思うことが多いのですが、とにかく、周囲のスタッフに悪態をついたり、高圧的な態度に変わったり、酷い場合はいじめを始めます。

精神を病んでしまう前に

あまりの同僚の態度の酷さに、精神を病んでしまいそうな友人もいて、結果、やりがいのある気に入っていた職を変わる決意をしたそうです。自分に非が無いのに、やたらと攻撃され、上司には嘘の報告をしてライバルを貶める行為を始めたため、何度も人事の人を交えて話をしたそうですが、全く改善されず。その上、上司まで退職に追い込んだ直後に、そのポジションに自ら立候補をしたということで、これまでの同僚が自分の上司となるなら、もう一緒に仕事はできないと判断したそうです。

精神的な問題を抱える研修生

上司が部下に対して、理不尽な圧力をかけるのはパワーハラスメントですが、逆のパターンもありました。研修生として働き始めたある女性は、初めの数週間は、普通にしていたものの、1ヶ月もたたないうちに、同僚や同じ事務所の人間、そして、研修担当者にまで、ひどい態度を取るようになったそうです。とにかく、機嫌の良い時と悪い時の差が激しく、頼まれた簡単な仕事が気に入らず、激昂するといった事が頻繁に起こり、社会人としては、あるまじき行為で、何度も話し合いをしたそうです。

挨拶は無視。仕事を頼めば、こんな簡単すぎる作業頼んで馬鹿にしているのか?と怒り出し、逆に少し多めの仕事を頼めば、研修生の自分に対してこんな難しい仕事を任せて、嫌がらせだ!などと、常に精神が不安定だったそうです。

本人との話し合いでは拉致があかず、明らかにおかしいので、派遣した学校の担当者が会社に来ることになり話し合い。そこで分かった事実は、研修生は精神的な病を抱えていて、前職でも問題を起こし首になった経緯があったということです。学校側もその点を隠して、研修生の採用を勧めた事も問題ですが、結局3ヶ月の研修期間で解雇となりました。

何度かチャンスを与えようとした研修の担当者と上司ですが、これまで何度も別の職場で問題をこしているし、1年の職業研修が終了できるとは思わない。そして、研修生の年齢もすでに40歳とあり、これから経験を積んで何かが変わるとも思えない、とのことで、3ヶ月で去ることになったようです。

それでも、次の研修先を考慮して、職場と研修生本人の同意により研修を延期としたそうです。履歴書には、都合により研修を延期とし、表向き解雇にはならないよう配慮したにも関わらず、最終日には、捨て台詞を残して去っていったようです。

女性差別の上司は解雇

別の友人は、同じ職場の男性上司から、女性差別の被害を訴えていました。彼女だけではなく、女性スタッフ全員に対して、明らかな女性差別をし、スタッフから直接、アメリカのコンプライアンス部までメールを送り、人事担当者と面談。差別を受けた女性たちも、一人一人個別に相談を受け、その男性上司は解雇されました。

何年もそうした差別は続いていたようで、今年に入りあまりにひどくなったため、社内のコンプライアンス部門に通報となったそうです。

長くなればなるほど、そうした問題も解決しにくくなりますが、どの職場も1回目は改善の機会を与えていることがわかります。しかしながら、この友人の会社のように、遠く離れたアメリカの部署が適切に対処し、かなり早い段階で解決をするという対応は、社内でも評価されているそうです。

人種差別

これはフィットネスセンターでの話ですが、高齢者施設にあるフィットネスセンターで働く、黒人女性が、利用者の高齢者たちから、ひどい差別を受けて辞めてしまったという話です。

その黒人女性は、スイス生まれ、スイス育ちで、ドイツ語もネイティブです。スイス人として暮らしている人です。

そんな彼女が、スポーツトレーナーとして勤務していたジムで、高齢者から明らかな人種差別を毎日のように受け、耐えられなくなり辞めたということです。

その女性を知る知人によると、いわゆる老人ホームでは、介護士やトレーナー、清掃員の中に外国人がいると、現地語を話しても、高齢者の一部があからさまな差別発言を平気でするそうです。

これはどこの老人ホームでも報告されているようで、中には認知症を患っていて、善悪の区別がわからない人や、病気で攻撃的な性格に変わってしまい、鬱憤を晴らすように、外国人に対して平気で差別となる言葉をいうようです。

自身も外国人としてスイスに暮らしていますが、正直すごくひどい差別にあったことはありません。多少の差別はもちろん経験しますが、このスイス生まれ、スイス育ちの女性でも肌の色が違うだけで、差別を受けてしまうことに、少しショックを受けました。差別があることは、自信の経験からもわかっていますが、生まれ育ったその国の人間から差別を受けるというのは、どんな気持ちなんでしょうか?

なんとも、想像し難いというか、悲しいというか、海外生活が長いながらも、改めてショックを受けました。

コロナパンデミックでの変化

今年は、ウクライナの戦争も始まりました。コロナパンデミックでの差別も顕著になりました。

前述の職場での人間関係の悪化にも、こうした世の中のストレスが、しわ寄せのような形で起きている気がします。

別居や離婚もコロナ禍で増えたという話も少し前にしましたが、無関係では無いでしょう。

コロナ禍を経て別居する夫婦増加

なんとなくですが、今年のクリスマスは、友人たちからの報告が暗い話題が多いような気がしています。