休暇に入る学校

ファスナハトはお預けに

 1年前を思い出して見ると、地元の小さなファスナハトが無事開催された直後に、コロナウィルスの感染拡大が一気に広まりました。直後、スイスのフィナーレを飾るバーゼルファスナハトの中止が決定されました。ちょうどスキー休暇中、スイスの山の上のアパートから日本行きのフライトを延期したのを覚えています。

 まだこのコロナ騒動が続いているとは想像もしませんでしたが、大規模の集まりはコロナ変異種の影響もあり今年も無しです。毎年祭に参加している人は、一年に一度のハイライトが無いとなると気落ちしてしまうでしょう。
 それでも、学校は明日から休みに入りますので、スキー休暇に行く人も割といるようです。学校から行くスキー合宿は当然中止です。

昨年との違い

 昨年は、3月の中旬からロックダウンで、スキー場も閉鎖になりました。しかし、今年はその地域の医療体制の確保が条件でスキー場は営業しています。また、ホームセンターなども、昨年店を閉めて植物がダメになったこともあり、生活必需品というカテゴリーで営業をしています。
 美容院も同様に、マスク着用などの条件で営業は続いていますし、オンラインで注文したものの受け取りはOKという風に、生活必需品ではなくても受け取れるものもあり、昨年と比べてもかなり緩和されています。
 スイスと隣国の国境も閉鎖はされていませんが、買い出しなどに行くと罰金になります。昨年は国境封鎖の時期がありましたので、これについても少しマシでしょうか。

ワクチンの接種

 スイス政府も他国も依然として注意している状態ですが、今年の違いはやはりワクチンにあるのかなと思います。すでに2度目の接種を済ませた、老人介護施設の人たちもいますので、順当に接種が進めば、春にはまた通常の生活に戻れるのかもしれません。夏にはビーチホリデーにも行ける可能性があります。ただし、フライトなどの際は、PCR検査の陰性証明などの条件がつくかもしれません。

 昨年は日本にも帰れなかった人が多いと思いますが、厳しい入国規制のため自主待機期間もあり、なかなか帰れません。その辺がはっきりしないと、飛行機のチケットも取れませんので、なかなか難しく、来年まで待つと決めた人もいるようです。帰国条件にワクチンの接種なんてことにはなってほしく無いですが、この状況ですので無いとはいえません。

 とにかく、コロナの対処法を学んだ世界の国々では、これからいろいろな条件の元で生活をしていくことになります。そんな中、マスクがコロナだけではなく、花粉にも役に立つと実感したスイス人は多く、今年の春は花粉対策でマスクをするスイス人が増えそうです。今なら、マスクをして歩いていても、もう変な目で見られることはありません。