イギリスと南アフリカからの帰国便を明日24日から許可

コロナウィルスの変異種確認のため入国制限したスイス

 コロナウィルスの変異種がイギリスと南アフリカで確認され、スイス及び欧州各国は該当国からの入国をストップしました。しかし、スイス人やスイスに永住権を持つ人たちが帰国できないことから、スイス政府は明日のフライトから、スイス国籍者および永住者など、スイスに居住する人の入国を認めます。帰国後は自主隔離措置となります。

イタリアでも確認された変異種

 イタリアにおいても、イギリスから帰国した女性がこのコロナウィルスの変異種に感染していることがわかり、隔離措置を取られています。スイスではまだ確認したという報道はされていませんが、これから入って来るのは時間の問題のような気もします。そして、今回の変異種はこれまで感染しても症状が軽いか出にくかった未成年者への感染も警戒されています。症状が大人同様に出る可能性もあるとのことで、心配ではあります。

コロナウィルスのワクチンはある程度有効

スイスでもコロナウィルスのワクチン接種が始まりました。医療従事者や高齢者、リスクグループなど、優先順位がありますが、これから年明けに向けて接種が進むと見られています。まだまだ接種に消極的な声も多いですが、政府専門機関が、データを取るために、病院や介護施設、医療関係のスタッフを対象に優先的に接種を進めている他、より詳しい検査を推奨しています。検査は3回にわたり行われ、コロナの感染有無から、ワクチンの反応まで見る形で、通常のPCR検査やワクチンとは違う方法で行われるようです。ただし、任意ですので強制ではないようです。

介護士の間でも、コロナワクチンの接種に懐疑的な人が多いようで、接種をためらっているか接種しないと決めている人も多いようです。実際に患者さんやホーム入居者に接する人も多い中、意外な反応ではあります。スイス政府としては、なんとしてもコロナの収束に向けて接種を広げていきたい考えで、ワクチン接種は無料としていますし、予定よりも早い段階で始まっていることで周知したいようです。

明日からのクリスマス、年末年始、正月と人の接触が増えそうな期間で、どれくらい感染推移が変わっていくのか気になるところです。