今年のクリスマス

それでもクリスマスを祝う

今年は異例づくめの1年でした。新型コロナウィルスというウィルスが出始めたのは、昨年のちょうど今頃でしょうか?まだニュースにもなっていない頃です。その間に、ウィルスは広がりを見せて、まずはアジア地域で感染が拡大され、欧州やアメリカ大陸、全世界に広がりました。
その後は、皆さんも経験したように、政府の感染防止対策に従うのみの制限された生活を過ごしました。

そんな年でもクリスマスはやってきて、いつも通りのクリスマスとは違いますが、家族でお祝いをしている人も多いでしょう。この時くらいは忘れたいコロナウィルスですが、老人ホームでは面会禁止になり、孫の顔を見ることもできないし、友人とのパーティーもお預けです。
できる限りの少人数での会食も、時間が長ければリスクは高まりますし、誰かが感染していたらマスクをしていても遅いかもしれません。

先日のドイツ首相の言葉が重く感じます。「今年の冬我慢すれば来年もクリスマスはお祝いできるかもしれないが、いつも通りのお祝いをすれば、来年はおじいちゃんやおばあちゃんとクリスマスは過ごせないかもしれない。だから自粛を。。」
自分だけ良ければいいと考えている人にはできない発言です。国民の命を守る立場の人間として、非常に重い言葉だと思っています。今年一番響いた言葉でしょう。

コロナワクチン接種も始まり

ワクチンの接種が、イギリスを皮切りに始まりました。スイスでも開始され、この先数ヶ月で接種が進むと見られています。そうした矢先に確認された、コロナウィルスの変異種。現在出ているワクチンは、ある程度の効果があるそうですが、変異株の解析が新たな課題となります。変異するのは、予想されたことかもしれませんが、製薬会社もあまり乗り気ではなかったワクチンの開発に、どこまで解析が進むのか。これほどまでに長引くコロナウィルスの蔓延に、誰もが疲れを見せています。

接種に否定的だったスイス人も、様子を見ながらワクチンを接種を検討している人が増えてきているようです。この冬を乗り切れば、来年には平常の生活が戻ると信じている人も多いです。2021年はそうしたなんでもない普通の生活を望む人が多いでしょう。
経済的にも様々な問題がありますが、この年の瀬はそれが一番の望みかもしれません。