風邪の症状ならすぐ検査を
週末、子供が熱を出したので、朝一番でコロナウィルスの検査に出向きました。スイス政府は、症状が軽くてもPCR検査を勧めています。検査が無料になったこともあります。コロナの追跡アプリのデータを増やす目的もあると言われていますが、とにかく周りに迷惑をかけてからでは遅いので即検査に行きました。
検査には予約も要りませんので、時間内にその地域で指定された会場に行くだけです。すでに検査を受けた方も多くいらっしゃると思いますが、検査会場の様子と検査結果が出るまでを紹介します。
朝9時からでしたが、すでに並んでいる入り口
朝9時からでしたので、10分前には到着しましたが、すでに5名ほどは並んでいました。見たところ、体調が悪そうな人はおらず、どうやら周りの会話から、どこかのサッカーチームでコロナの陽性が出たので、他のメンバーが来ている感じでした。
セキュリティが2名
まずセキュリティの人に呼ばれるまで待ちます。呼ばれると、まず着用のマスクを外すように言われて、専用のゴミ箱に入れます。すると、スプレーで手を消毒されてから、新しいマスクをもらいます。
外部から着用のマスクを検査会場に入れないようにしています。
チェックイン
そして、説明を受け、症状を聞かれた後に問診票を渡され、会場内の待合スペースに案内されます。問診票の記入が済むと、今度は受付で、「チェックイン」をしますが、ここでも呼ばれるまで自分で動いてはいけません。常に2m感覚で他人との距離は保つようになっています。
呼ばれたら、健康保険のカードを機械にさして、データを取り込みます。かかりつけに医者など、必要な情報を確認されます。
検査スペースへ
カーテンで仕切られた検査スペースへ移動します。ここで鼻の穴から粘膜を採取し検査。体温や血圧も測ります。終わると、医師が問診票を確認して、サインをしますので、チェックアウトを待ちます。
チェックアウト
問診票と採取した粘膜の入った容器を提出します。ここで登録の携帯電話にSMSが届きますので、検査会社の専用アプリをダウンロードしてくださいと説明があります。アプリを使用したくない人は、郵便でも結果が郵送されますが、時間が少しかかるそうです。アプリのインストールはその場ではなく、家に帰ってから必要な保険番号等を入力して待ちます。
48時間以内に結果が出る
多くのところでは、1日で結果が出るようですが、1日半くらいで結果がアプリに表示されました。結果が出るまでは、やはり気になってしまい1時間毎にログインして確認していましたが、結果が陰性だった時は正直ホッとしました。検査機関やその日の検査数にもよるので、どのくらいで結果が出るのかはまちまちですが、当初に比べると早くなりました。
証明書もPDFでダウンロードできますので、職場や学校に提出義務がある場合もこれを出せばOKです。
翌日、かかりつけの医者からも、確認の電話が入り、陰性で問題ないことを伝えました。
このように、政府と各自治体の連携がうまくできていると感じたスイスのPCR検査。これからの季節、コロナウィルスでなくても、ちょっとした風邪で症状が出る場合が増えると思います。そんな場合に、毎回検査に行かねばならないのか?と危惧する声もありますが、それでも、検査が受けれる体制があることは国民にとっても有益でしょう。
この秋から冬にかけての動向は今から気になるところですが、検査体制とともに、処方薬とワクチンを期待したいところです。