運転免許証システムの統一

運転免許証システムの統一/マイナンバー

記事参照:https://news.yahoo.co.jp/articles/c0d7bfe6a28591e58570bff872f288f36c953110

 上記の記事を読んですぐに思ったのが、マイナンバーを持っていない海外在住者はどうすればいいのか?ということです。今年は2度も日本行きがキャンセルになり、日本の免許証は失効しています。
コロナ特例で3年は更新の猶予があるのですが、そもそも対人距離を取り人数制限をしている免許更新センターで、次回帰国時に果たして更新できるのか不安です。ただでさえ人で溢れかえっている免許更新のセンターで、1日中待っていて更新できなかったという人もいるらしく、一時帰国に1日が無駄に終わるのは本当に勿体無いことです。

いずれは預貯金口座も

 この記事では、運転免許証をマイナンバーと紐づけるということで、その後、海外在住者の免許はどうなるのか?なんてことはもちろん書いてありません。こうしたことが、多くの在外邦人にも言えることではないかと思うのですが、いずれは預貯金口座もマイナンバーに紐付けされる予定で、運転免許証のみならず、銀行口座を持っている人はどうなるのか?ということにつながって来ます。将来日本に戻る人はいいですが、日本に戻らず口座を保持している人や仕事で利用している人は、今後マイナンバーがないために預貯金講座を持てなくなる可能性もあります。すでに、住民票がないと新規の口座は開設できないですが、ますます日本との繋がりが断たれてしまいます。

 在外邦人を優遇しろとは言いませんが、現在海外で暮らす日本人が135万人いることを考えると、無視できないことです。運転免許に関しては、スイスの免許で翻訳をつけてもらえば運転できますし、スイスで発行した国際免許証でも可能ですので、何かしら方法はあるかと思います。ただ、身分証代わりにもなっている運転免許証が無効になったり、マイナンバーがないために口座名義人の証明ができなかったりすると困ります。

役所の紙の仕事を減らすのは良いこと

 日本の役所では、紙の仕事が多く保管されている書類も多いと思います。そうした紙のデータをデジタル化するのは、非常に良いと思いますが、セキュリティ面での心配はあります。データ保護の問題には、非常に早くから取り組んでいる欧州に比べて、日本は遅れていると言われていますが、果たして、うまく活用できるかが重要です。
 日本は、最新のデジタル機器や工業製品、自動車など、世界が認める品質の高いものを作れるのに、データ管理に関してはどうしても甘いと言われてしまうのは意外でしたが、多くの役所やオフィスで、今でもウィンドウズXPを使用しているという話を聞くと、否定はできないかもしれません。

 2022年の実施までに、こうした海外在住者の問題も少し頭の片隅におきながら、制度の精査をして実施してほしいと思います。