秋の休暇は、ショッピングのスイス人
１０月から、コロナウィルスの感染拡大防止措置でもあった、大型イベントの自粛が緩和され、スポーツ観戦なども１０００人以上の観客を入れて開催されています。折しも、学校は秋休みのところが多く、カントンによっては多少時期がずれますが、スイス北部では現在２週目の秋休みです。秋休みと自粛緩和が重なり、案の定感染者数は増えていて、本日は１０００人を超えていたと言う報道を目にしました。
そんな中、日本行きがキャンセルになった我が家では、時間が出来てしまったので、スイス国内や隣国で過ごした後は、家の中の整理に取り掛かりました。中でも家具の処分や要らなくなった子供のおもちゃや本など、以前からやらねばと思っていたことをやることに。
要らなくなったもので、まだ使えるものに関しては、近所の福祉施設に寄付したり、リサイクルに出したり、友人に譲ったり、処分したものもかなり出ました。そして、大変なのが家具の入れ替え。３つほど処分しましたが、家具屋に引き取ってもらえたものもあり良かったのです。新たに購入もしたのですが、かなり整理ができました。今週中にもうひとつ家具が届く予定で、なんとか秋休み中に完了させたいところです。
レジは長蛇の列
その家具屋ですが、皆さんもご存知のIKEAです。午前中にも関わらず、ものすごい人で驚きました。近隣国に休暇に出ている人も多く知っていたので、まさかこんなに人がいるとは思わず、ちょっと躊躇しました。週末でもこんなに混んでいたことはないと思ったくらいです。入場者数のカウンターが設置されているのですが、優に1500人は超えていて、マスクはもちろんしていたのですが、レジは長蛇の列。屋内なので少し心配になりましたが、オンラインで注文していたものを取りに行っただけですので、まだ良かったのかなと思います。しかし、皆考えることは同じなのだと思いました。コロナで家の中の整理と言いつつ、IKEAに出向いて人混みで買い物をするという、なんとも矛盾した行動に思うところもありましたが、対人距離を取り、マスクと消毒をしっかりして過ごしました。
人に会うのもひかえた秋休み
全く誰とも会わなかったわけではありませんが、友人家族とBBQでもしたいなと思っていたのですが、やはりやめにしました。人によっては、人と会うのをものすごく気にする人とそうでない人がいます。うちは相手がOKなら会うというスタンスですが、体調を崩して、会う直前でキャンセルになった人もいます。秋に感染者数が増えることはわかっていたので、長時間の集まりはなんとなく避けてしまいました。そもそも、この秋休みは天気が悪く雨が多い毎日です。外でのBBQも中止になった気がします。
春の自粛期間中の閉塞的な雰囲気はないですが、イベントの自粛緩和ムードと感染者数の増加が反比例していて予想通りです。そのためか、徐々にまた自粛が厳しくなる雰囲気がしています。
消費者の動向と経済状況
自粛期間にオンラインショップが売り上げを伸ばしましたが、夏以降は、店舗にも人が戻ってきています。それでも、やはり例年比で見るとまだまだで、お店やレストランの状況も回復はしていません。同じ業種でも、店舗を増やしたり、当初の予想より損失が抑えられた企業もあります。または自粛期間中に固定費などが重い負担となり、休業もしくは倒産になっている企業もあります。特に中小企業や個人店舗など、保証が少ないこともあり厳しい状況は続いていますが、うまく乗り越えている企業もあり、その点は少し希望が見えてきます。
とにかく、IKEAでの活気を見ながら、この冬を越してまたこの景色をコロナフリーの状態で見れたらと思いました。
