スイス入国の際の陰性証明及び入国フォーム記入(9/20月曜から)

空路陸路問わず全ての入国者が対象(16歳以上)

これまでは、空路でスイスに入国する際、入国フォームをダウンロードして記入、提出する必要がありました。夏の休暇をスイス国外で過ごした人は、すでにこのフォーム記入を経験しているかと思います。9/20からは、コロナワクチンの接種が2回完了している場合は、入国の際はこのフォームだけ必要になります。フォームの未提出は、100フランの罰金になります。

ワクチンの未接種者とコロナウィルス罹患者(回復した者)は、このフォームに加え、コロナテスト陰性の証明、そして入国してから4から7日後に再度コロナテストを課します。これは自己負担になります。この陰性証明の未提出も200フランの罰金となります。

国境側に住む人や越境でスイスに働きに来る人は例外

ただし、例外とされる人は、越境でスイス国内に働きに来ている人や買い出しにドイツやフランスに行き戻って来る人の場合です。国境付近の住民はこの規定を免除ということですが、ランダムに国境管理官及び警察がチェックするということです。全てをチェックするには限界があるので、車のナンバープレートなどを見て判断するそうです。

スイスのコロナワクチンパスを取得できるワクチンは?

基本的には、EU諸国と同じでEMA(European Medicines Agency)が承認したワクチンならスイスのワクチンパスを取得できます。EMAが承認しているワクチンの会社は、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ヤンセンとなります。アストラゼネカとヤンセンはスイス国内では接種がされていませんが、EUに合わせてスイスでもOKとのことです。逆にスイスワクチンパスを取得できないワクチンは、シノファーム、シノバック、スプートニクVです。ただし、スイスへの入国はできます。

秋休みに合わせて入国規制を強化

公立学校の秋休みは10月頭から2週間ほどのカントンが多いですが、3週間のカントンもありますので、やはり人の動きが活発になります。コロナワクチンパスを手に入れたことで、欧州国内を旅行する人も増えるので、戻って来た際の対策という感じでしょう。コロナの検査が10/1から有料となり、ワクチンを接種していない人には、ますます不利になります。レストランやスポーツジムなど、COVIDパスが求められるので、その度に自費でテストをするのも面倒でコストが掛かる。であれば、無料のワクチンを接種するか。という具合にスイス政府の目論見通り、ワクチン接種予約がまた増えています。特に若い世代の接種は、活動や人との交流が活発であるため、ワクチン接種も広がりつつあります。

来年春にはコロナ収束予想??

この冬をうまく乗り切れば、来春にはコロナパンデミックは終わるというような「うわさ」や「専門家の見解」もちらほら聞きますが、こればかりはスイスだけの問題でもないですしわからないでしょう。少し遅れてウィルスが広まっている日本なども、欧州に比べて感染率や死亡率が低いにも関わらず、現在感染防止対策に苦労しているわけで、断言できるようなことではありません。この冬に出て来るかもしれない、新たな変異種にも警戒が必要です。ワクチン接種やウィルスへの感染である程度の人に広まってしまえば、ほかのウィルス同様、免疫獲得で終焉に向かうのかと思います。

日本への入国条件やスイスに戻って来た際の再入国条件など、数週間単位で変わりますので、常にチェックが必要です。

日本外務省ページとスイスのBAGの参照リンクを記載しておきます。

日本外務省:https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

スイスBAG:https://www.bag.admin.ch/bag/de/home/das-bag/aktuell/medienmitteilungen.msg-id-85168.html

(2021年9月17日付)