2月13日の国民投票
次回の国民投票は、青少年へのタバコの宣伝について。これを禁止するべきかどうかを問います。現在スイスは、欧州の中でも喫煙者が多く、しかもタバコ価格も他の欧州国に比べると安いです。
喫煙は18歳からになっているスイスですが、多くの18歳以下の若者が一度はタバコを吸った経験があるということで、一部はすでに毎日喫煙するような若者もいます。
タバコについては、ここで述べるまでもなく、百害あって一利なし。健康には悪いものです。精神的に落ち着くことはあるものの、その弊害は喫煙者本人だけでなく、周囲の受動喫煙にまで及びます。
世界のタバコ会社拠点がスイスに
スイスに拠点を構えるフィリップモリス社は、タバコの世界大手。そして、日本たばこ産業もジュネーブに本社を構えています。こうした背景から、スイスの政治家へタバコ業界の根回しがされており、スイスの国会でも度々議論になり、法案が却下されて来た経緯があります。
若い頃からタバコを吸えば、がんになる確率も上がり、若者の健康を守るという意味でもこの議題が取り上げられ、国民投票にかけられます。スイス国民がどのような決断を下すか、注目されています。