今年の冬支度

エネルギー問題

すでに朝晩冷え込んできているスイスです。各家庭では暖房も既に入りました。燃料不足の問題もあり、節電のポスターや宣伝をよく見かけます。使っていない電化製品のコンセントを抜くだけでも、節電になるということで、ネットやTVでもそうした呼びかけを見ます。

ロシアから天然ガスの輸入の割合が多いドイツ同様に、スイスもこの問題は避けて通れません。そんな中、この冬の非常事態に備えて、ポータブルの電源を購入する人が増えているそうです。もともと、キャンプなどで使用されることが多い電源ですが、最近ではスマートフォン用のバッテリーもよく売れていて、大容量の電源があれば、ブラックアウトなどの事態になった際に活躍するだろうということです。

ミネラルウォーターや非常食の保存も増えています。ロシアのウクライナ侵攻が始まった時に、やはりミネラルウォーターの買い溜めなどがおきましたが、この冬はエネルギー問題があり、備える人が多いのも理解できます。

先行きが不透明な世界情勢

コロナパンデミックにはじまり、ロシアのウクライナ侵攻、エネルギー問題など、世界的にも不安定な状況はまだ続きそうです。スイスは国も小さいため、様々な危機をうまく乗り越えてきた過去がありますが、今回のような場合はどうなのでしょうか?EUに加盟していないからと言って、ロシアの問題も無関係ではないですし、世界情勢の荒波には逆らえません。ダメージを最小限に抑えて、乗り越えていくことができるのか?国民一人一人の生活を守ることができるのか?課題の多い冬になりそうです。