雨の日、ハイドロプレーニング現象に注意

意外と多いハイドロプレーニング現象

先日、知人が雨の日に車で事故を起こしました。幸い、怪我もなく単独事故で、被害は車の損傷だけでしたが、突然車の制御を失って路肩の縁石に激突して止まったそうです。

この日は、雨が降っていて、明らかなハイドロプレーニング現象が起きたということです。

友人知人でこの現象が起きて事故をした人も数名知っておりますが、共通しているのは、馬力のあるスポーツカー。多くの小型スポーツカーは、後輪駆動になっていますが、この車種もまさに後輪駆動のスポーツカーでした。

雪の日なども、スリップで立ち往生している車は、多くが後輪駆動のタイプの車です。あくまで傾向としてですが、雨や雪道に向いていないタイプの車のようです。

このタイプの車は、アクセルを踏み込むと加速が良いのですが、知人も、高速でアクセルを踏み込んだ際に起きています。

高速道路ですと、追い越す際にアクセルを踏み込み起きることが多いそうです。

高速走行で制御ができない車ほど怖いものはないでしょう。

タイヤの溝と空気圧

ハイドロプレーニング現象は、もちろん後輪駆動でなくても起きますが、タイヤの溝が減っている場合や、空気圧が適正でない場合など、特に水を掻き出すために切ってあるタイヤの溝が浅ければ、この現象は起きやすくなります。

空気圧などは、ガソリンスタンドでも自分でチェックできますし、適正値は大抵ドアの内側にステッカーで貼ってあるのでわかると思います。二人乗りの場合と4人乗りの場合、など少し数値が変わるので、参考にしてみると良いかもしれません。

車屋さんで、タイヤ交換などをすると、ほとんどの場合はこの空気圧も見てくれるのですが、まれにいい加減な車屋さんは空気圧を合わせてないケースもあります。一応、定期的に空気圧もチェックするといいかと思います。

タイヤの溝も、専用の計測機がなくても、普通のホームセンターで売っている幅などを計測する定規でもわかります。目視で減っているとわかる場合は、もちろんすぐにタイヤ交換した方がいいでしょう。

これから冬のシーズンになり、すでにタイヤ交換を済ませている車を見かけるようになりました。ちなみに、夏の間もスタッドレスタイヤを履いたままの車もたまに見かけますが、スタッドレスは柔らかいので、暑くなったアスファルトで走行するとバーストの恐れもあるので、よくありません。

結構面倒くさいとか、夏でも問題ないと考えている人がいますが、ゴミの劣化は早くなりますし、とにかく危険もあると認識した方がいいでしょう。スイスの長い冬シーズン、お気をつけください。