外出自粛と休校は4/26まで延長

スイス政府が本日決定

 スイス政府は本日、新型コロナウィルス感染拡大による外出自粛及び、公立校の休校措置を4/26まで延長すると発表しました。現在の措置が1週間伸びたわけですが、職種によっては、必要な小売店舗などを早めに再開する可能性もあるということです。
ただし、その業種等はまだ決まっていないので、わかりません。

イースター休暇での移動

 現在イースター休暇のカントンも多いですが、この休暇中の人の移動も制限されます。多くの人が移動する時期ですので、懸念事項としてスイス政府も認識をしていますが、特にティチーノ州については通行止にしている区間もあり、住人以外は入らないように要請しています。警察の見回りも強化しているようです。

日本では緊急事態宣言が7都道府県という限定措置

 スイスの自粛措置が延長された一方、日本では7都道府県を限定とした緊急事態宣言を出しました。日本全国に出ると思っていたので、意外でしたが、同じように宣言を出すように要請している県もあるようですので、今後増える可能性はあります。
現在は、週3便程度の限定したフライトが欧州に飛んでいますので、スイスに戻れなかった人たちも徐々に帰国してきています。4月は年度始めですので、多くの会社で人事異動があり、海外赴任の辞令は、延期にしている会社も多いようですが、一部では通常通り赴任を始めている企業もあるそうです。この辺は対応の差が出てきますが、日々変わる状況にどちらは良いのかはわかりません。

観光業、飲食業は損害額が大きい

 各分野で影響が出ていますが、特に観光業などは大打撃を受けています。旅行代理店勤務のスイス人によると、10月の休暇のキャンセルをしている人もいて、新規のフライトやホテルのブッキングは皆無だそうです。いつまでもこの状態が続けば、企業体力が持たないので、どこかで経済対策の折り合いをつけなければ、年内の倒産数は確実に増加し、来年まで影響が出ます。

郵便局の配達員も限界に近い

 店舗が閉まったことで増えたオンラインの注文は、郵便局員をはじめとする配送業者に負荷がかかっています。現在注文しても、配送されるのは2週間先かもっとかかるということで、人員不足で郵便局も疲弊してきています。相当な数の小包等が毎日配送センターに集まり、遅れを取り戻すべくフル稼働のようです。

今後もスイス政府の措置に注目

 小売店の営業がいつ再開するのか、国境封鎖はいつ解かれるのか、近隣国とも合わせながら決めることがこれから増えて行くと思います。これには、通常営業を再開した際の人の動きや、他国へ移動する人々が一気に押し寄せれば、別の問題を引き起こしかねないため、段階的に解除して行くと思われます。

 予想通りの延長措置ですが、体調を整えての自粛は続きます。