
非常事態宣言が出されてからの変化。スイスで商売をされている方の声
現在、スイスでは、スーパーや薬局、ガソリンスタンドなど、生活に最低限必要なお店、医療機関など、かなり限られた範囲で営業を許可されています。
日に日にその状況は変化し、カントンによっては、デリバリーを一旦禁止にしているところもあります。
オフィスワーカーなども、まだ出勤をしている会社員はいますが、今週からホームオフィスになる人も多いようです。
レストラン関係者は、軒並み臨時休業ですが、デリバリーとテイクアウトがまだ出来るところも多いので、現在どのような状況なのか、フードトラックで販売を続ける、唐揚げ専門店のWAKARA、中村さんにお話を伺いました。
唐揚げ専門店WAKARAさん
スイスの唐揚げ専門店WAKARAの中村有志です。
皆様もご存知のようにコロナウイルスの影響で大変な状況ではありますが、私自身は元気でおります。
レストランや店舗は全て閉鎖となりましたが、フードトラック業はテイクアウトということで生き残ったものの、客足は少なく状況は厳しくなっております。
また4月中はもちろんのこと、5月もイベントやケータリングなどの中止、延期が相次ぎ、
イベント出店予定だったもの、ケータリングのご注文があったものもすべてキャンセルになり、なんともつらい状況が続いております。
そうは言っても、自分はフードトラックでは営業を許可されている身ではあるので、営業停止命令が出ない限りは引き続き営業を続けようと思っています。
この経済が停滞している今少しでも売って、自分の力は微々たるものですが、それにより少しは養鶏の方をはじめ生産者の方の支えとなれば。。。
そしてこのような状況の今だからこそ唐揚げを食べて、元気に明るくなってもらえればという願いを込めて。
先週20日金曜日の政府発表ではまだ最悪の外出禁止令までは発令されず、また自営業の方にも少なからず救済の措置がとられるようなので、私としても営業しなくても良いのかもしれませんが、待ってていただけるお客さんもおられるのと、スーパーや物流、役所、そして病院など頑張っておられる方々がいることを考えると私も政府の救済に頼り自宅でゆっくりしているのではなく、少しでも頑張ろうという気持ちになりました。
皆さんにも賛否両論はあるかと思いますが、私としては引き続き頑張りたいと思います。
これを本業で生活している身としては、現在の状況を考えると少しでも生活の足しになればという思いが強いのですが。