過酷な介護現場の状況

サンサンさんによる写真ACからの写真

医療と介護現場は修羅場

連日報じられているように、スイスでも医療崩壊しないか心配されています。この状態が続けば、10日でスイスの医療は崩壊するという人もいます。
医療制度が違うので、単純には比べられませんが、実際にイタリアで起きている状況を見て大変なことになるのは想像できます。

また介護現場も相当なストレスを抱えています。
一つは施設内での感染を防ぐための対策、そして、介護士の労働環境です。
実際に施設に勤める職員から聞いた現状ですが、現在のところ施設内は落ち着いているものの、感染した場合のリスクが高い高齢者を預かる場として、緊張感が高まっています。

老人ホーム入居者家族の接見禁止

非常事態宣言が出てから、老人ホームの入居者の家族は会うことが出来なくなりました。同時に入居者も外に出ることはできません。外出禁止です。
まだまだ元気な高齢者は、毎日散歩を日課にしていたり、家族が会いに来てくれるのを楽しみにしていたりしますので、この接見禁止は非常にストレスに繋がっています。時には、入居者同士の喧嘩や介護士へのストレスの発散など、普段ないことが起きているようです。食事の際も、距離をとるためスペースの問題もあり、時間差で食事に来てもらうなど、対策を講じているようです。

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