父親の育児休暇が8週間に?

父親の育児休暇

現在、子供が生まれた場合の母親の育児休暇は、14週間。父親は2週間です。これを、スイスの家族委員会は、父親の育児休暇を8週間までに伸ばしたいと提案しています。

そうすれば、母親の助けになり、休むことができると言うものです。

各企業も実験的に父親の育児休暇を増やす試みをしているところもあり、増えている傾向にあります。

しかしながら、出産直後の母親の疲れは当然ですが、新生児にとって母親の存在は重要です。すべての役目を父親が代われる訳ではなく、あくまで補助的な位置付け。

中には、家事を一切できない男性も多く、洗濯機の使い方すらわからないと言う人もいます。

驚いたのは、スイス人の間では、洗濯は女性の担当と考えている人が非常に多いことです。年代にもよりますが、一人暮らしを経験しないで結婚したスイス人男性は、洗濯機を使えない人が結構います。

スイス人女性においても、旦那さんに洗濯は任せられないと思っている人が意外と多いです。

そんな男性が、育児休暇をとって、家にいるのが逆に面倒だと感じている人もいるようです。家事を1から教えないとできないからです。

計画的な夫婦なら、出産前から料理や掃除洗濯の手順を教えることもできますが、父親がだたの休暇気分で育児休暇を取るのもどうかなと思います。

とはいえ、家にもう一人大人がいるのであれば、奥さんは指示を出して色々やってもらえば良いと思います。

この辺は、母親の両親が近くに住んでいるとか、家族や兄弟の助けが得られる人など、それぞれ環境が違うので、各家庭で役割分担を決めた上で、育児休暇の申請をするのが一番良いでしょう。

子供との関わりは積極的なスイス人の父親

これも世代によって異なると言ってしまえば、そうなのですが、比較的最近の父親は、子供の教育、育児に積極的に参加しているように思えます。料理や洗濯ができなくても、子供を連れて、外に遊びに行くとか、スポーツやアウトドアを教えるなど、一緒に過ごす時間を楽しんでいるように見えます。

仕事から帰ってきて、子供の相手をするのもそれほど苦ではないようで、比較的残業も少なく、付き合いで飲みに行くこともあまりないので、その辺は恵まれているのではないかなと思います。

日本でも、今の世代の父親は、子供の趣味や活動に積極的に参加している気がします。子供のすることに興味を示して、自分も一緒にやってみるなど、子供との関わりを大事にしています。

とにかく、いろいろな経験をさせたいと言う傾向であるのは、スイスも日本も変わらないかなと思います。

父親の育児休暇取得日数が、今後増えるのかどうかわかりませんが、子供が小さいうちは、二人で面倒を見るのが理想でしょうし、母親の負担が少しでも減れば、それに越したことはないでしょう。