今シーズンのスキー場ゴンドラはコロナパスは不要?

スキー場はまもなくシーズンへ

冬のシーズンを目前にして、スキー場やスイスのゴンドラ協会は、ゴンドラ乗車の際のコロナパス提示を求めない方向で話を進めているようです。昨シーズンは打撃を受けたスキー場。今年はワクチン接種も進んだことから、ワクチンパス提示は求めずマスク着用義務をもうける意向です。

これに対して、せっかくワクチンを打ったのに、ゴンドラのような狭い空間で提示をしなくてもいいのはおかしいと思う人もいれば、ワクチンが広まったから、別に必要ないと思う人とで別れているようです。ワクチンパスの提示義務がないなら、隣国にスキーに行くという人もいて、スイス政府の怠慢ととる人もいるようです。

しかし、まだ最終決定していないので、シーズンが始まるまでにはスキー場ので感染防止対策が明確にされるでしょう。

インフルエンザの流行懸念と3回目の接種

コロナの変異株はもちろん、インフルエンザの流行も予想され心配ではあります。また、今年のはじめにワクチンを接種した高齢者は、ワクチンの効果も薄れて来ていることから、3回目のワクチンをいよいよ議論し始めたスイス政府。欧州の中では、実はそれほどコロナワクチン接種率が高くないスイスですが、夏以降に12歳以上の若い世代も接種が進みました。冬を目前にして、効果的に3回目の接種が広まるのかどうかも課題です。おそらく3回目の接種ができるのは最初に打った高齢者世代が優先ですので、中年の世代から下は後になります。スキーに行くのもその世代が多いでしょう。

日本とアメリカのコロナ薬にも期待

日本は、塩野義製薬が発表したコロナ治療薬を早ければ翌3月くらいには市場に出したい考えで、その薬が感染者に効果的に広まれば、通常の季節性インフルエンザと同等の扱いになるはずです。また、アメリカの製薬大手メルクもモルヌピラビルという薬を、FDA=食品医薬品局に緊急使用許可を申請する予定ですので、こちらも期待されます。

現在落ち着いている新規感染者数も、この冬、波がもう一度来るだろうと予想されていますが、パンデミック収束に向けて、徐々に動き出している感じはします。