Lupin/ルパンの舞台となったフランス西海岸
Netflixで公開されたドラマLupin/ルパンでは、フランスのパリやノルマンディ地方が撮影地となり、観光客がその地へ殺到しているという話をしばらく前に聞きました。
パリとなると、映画やドラマの舞台になる事は多いのでそれほど驚きませんが、最近では、全く有名ではなかった土地もオンライン配信のドラマや映画の影響で、環境が変わりつつあるようです。
スイスでは愛の不時着の舞台にイゼルドワルドが
スイスでも同じようなことが起き、韓国ドラマの愛の不時着で最後の撮影地となった静かな村イゼルドワルドは、ドラマのファンで連日賑わっているようですが、やはり急に増えたため、現地の人はあまりよく思っていないようです。
あまりに増えたため、入場制限をすることになっています。
他にもあげればキリがありませんが、世界各地でそうした現象が起きています。
日本でも穴場をよく知っている外国人観光客
日本のコロナウィルスによる感染防止対策もようやく終わりを迎え、外国人観光客が日本を訪れています。GWの混雑ぶりはニュースで見た方も多いでしょう。
しかし、今回彼らが足を運んだのは、これまでの有名観光地に加え、日本人も知らないような秘境の温泉地であったり、同じくドラマの舞台になった地を訪れるなど、多様化しているそうです。
日本の観光業にとっては、またとないチャンスではあるものの、小さな自治体によっては対応しきれずに、カオス状態になる事もあるようです。
SNSの影響は大きい
Netflixなどのオンライン配信サービスはもちろんですが、やはりこうした情報が拡散されているのはSNSです。
インスタグラムやTwitterでは、実際に聖地に訪れたファンの投稿が瞬く間に拡散されます。
特に有名人がその地を訪れた場合は、影響は一般人に比べて当然大きく、観光客が殺到してしまう事態にもなります。
これまでは、自分だけが知っている特別な場所だった街や村が、写真を撮るためだけに訪れて、さっさと帰ってしまうという状況に嘆く人もいます。
SNSで発信するためだけに、わざわざ高い飛行機チケットを買って世界中を訪れる人の多さに驚きます。
昔とは観光の目的が、全く異なります。
観光地もそうですが、レストランなどもいったんブームになると、あっという間に流行ります。
コロナで自粛期間中に溜まっていた世界の人の欲求が、ドラマの聖地巡礼という形で解放されている時期なのかもしれません。
