新学期が始まると
この時期、スイスでは新学期が始まります。
長い夏休みを終えて、新入生達が学校生活を始めます。
ラジオでは、しきりに「子供達が登校するので、車を運転の人は気をつけましょう。周囲の大人も気をつけましょう」などと、アナウンスが入ります。
確かに、子供が初めての登校の場合、親は心配です。
車やトラムもそうですが、自転車との接触事故も有り得ますので、しばらくは学校の近くまで同行する親も多いです。
学校によっては、上級生が最初の2週間迎えにきて、一緒に登校するシステムがあったりします。
まだまだカバンの方が大きい子たちもたくさんいて、かわいらしくもあり心配でもあります。
幼稚園も同様に新学期
幼稚園の場合は、小学生とは違いほとんどの親が付き添って登園しているようです。
毎日車で送り迎えの子もいます。
幼稚園側としては、なるべく子供達を歩かせるように促していますが、親が出勤途中に乗せていってしまうことも多いようです。
もちろん、道中が心配というのが大きいでしょう。
お迎えも、芸能人の出待ちじゃないかと思うくらいに、保護者が幼稚園の入り口に集まります。
ここ数年で、そうした状況が増えている気がします。
しばらくコロナだったこともあり、余計に過保護になっている気もします。
園児の叫び声
幼稚園の近くに住んでいれば、子供達の声が絶え間なく聞こえます。特に休憩中は外で遊ぶため、毎年新学期の時期は、園児達の奇声が轟きます。
うれしくて叫んでいる子もいれば、泣いているのでは?という声の子もいます。
数分おきに、奇声を発している子供も多く、一体どういう状況なのか不思議に思うこともあります。
これが幼稚園の隣に住んでいるとなると、その騒がしさはかなりのものでしょう。
家を選ぶ際、昼間に静かな環境を求めている人は、幼稚園や学校の近くは避けた方が良さそうです。
特にこの新学期の時期は、幼稚園や小学校、通学路となる住宅街の道など、子供達の声がよく聞こえるようになります。
スイスの場合、子供が困っていたりすると、大人が声をかけて、大丈夫か確認するケースも多く、地域のコミニケーションはまだあるように思います。
都市部ではそうでもないかもしれませんが、不審者情報などもすぐに共有されますし、地域が一体となっている感じはします。
スイスはよく相互監視社会と言われますが、子供達にとっては、それが良い効果を発揮しているのだと思います。