浜辺の砂と貝殻
あまり夏らしくない今年のスイスですが、スイス人の夏の定番リゾートとしてあげられるのは、イタリアのビーチでしょうか。
イタリア語ができる人も多いですし、食事も美味しい。海のないスイスからは、車や電車でも行ける一番近場のビーチでもあり人気です。
スイス企業が運営する、スイス人向けのホリデーアパートもあるので、現地に行ってスイス人ばかりだったという経験もあるでしょう。
そんな休暇の思い出にと貝殻や砂を持ち帰ったことのある人もいると思いますが、これは多くのイタリアのビーチで禁止されています。
見つかると、罰金がなんと、1500ユーロ から9000 ユーロ以上!としているところもあり、高いお土産代になってしまうので、注意が必要です。
バルコニーで干し物
リグリア・リヴィエラ南部では、水着で公共の場を歩き回ったり、濡れたタオルをバルコニーに干したりした人は、罰金を取られると思ってください。
ジュラードの食べ歩き
リミニ周辺のカヴール広場のアーケードの下では、ジェラートを食べることが禁じられています。パニーニやピザも同様です。ローマも路上での間食は禁止されています。
喫煙禁止 – ビーチでも
ビーチでの喫煙は昔はよく見かけましたが、リグーリア州、マルケ州、ラツィオ州、アプリア州、シチリア州、サルデーニャ州、ヴェネト州など、ビーチがあるところでは、喫煙は禁止で、200〜2000ユーロの罰金が科されます。
ハトに餌付け
有名観光地のサン・マルコ広場にいるハトに餌を与えると、450ユーロの罰金が科せられます。これも観光客はついやってしまいがちで、特に子供は面白がって、餌を与えてしまうかもしれません。その場合は、当然親が罰金となりますので、ご注意を。
他にも、木に登ってはいけないとか、犬の散歩は1日3回が義務などとしている地域もあり、行く先によってたくさんのルールがあるようです。
交通ルールも、駐車してはいけないエリアや片手運転だけでも罰金のケースもあり、緩そうに見えて、規則と罰則が厳しいイタリアのリゾートです。
こうした背景には、年々増える観光客の悪質なマナーにも原因があり、ゴミを散らかしたり、タバコの投げ捨て、噴水に侵入したりと、頭を悩ませる問題はいつもあります。
罰金額を見る限り、かなりの高額で絶対に禁止!というイタリアの自治体と警察の強い意思が見えてきます。見せしめ的に罰金を課せば、観光客に効果はあるかもしれません。しかし、同胞のイタリア人がうまいこと交渉して、目をつぶってもらうこともあるそうなので、その辺はイタリアらしいといえば、そうかもしれません。
休暇先では気が緩みがちですが、スイスのルールと照らし合わせても全く違うことも多いので、イタリアに行かれる方は、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
あと、詐欺やぼったくりの被害も毎年多いので、やたら声をかけてくる人には気をつけましょう。