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Pierre Fonjallaz ピエール・フォンジャラ
En Calamin, 1096 Cully
Tel. 021 799 16 59

エペス周辺にはフォンジャラという姓の人が多く、フォンジャラと名の付く醸造所が沢山ある。この方々は仕事を求めて対岸のエヴィアン周辺から15-16世紀の間にやって来たそうだ。19世紀に入って、ようやく農民が自分のぶどう園を経営できる様になったそうで、その歴史をピエールさんも受け継いでいる。彼は若き醸造家なのだが、ぶどう園6代目の当主となる。

彼のワイナリーは2.3ヘクタールあり、エペス、カラマン、デザレのドメーヌに広がっている。ラヴォーの伝統である、シャスラぶどうによる白ワインに力を入れており、エペス、カラマンとも、とてもフルーティで酒肉が厚い。カラマンはより力強く作られていて、新酒で飲むより、2-3年の熟成を経た方が良さそうだ。

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彼は、デザレは10年の熟成に耐えるワインだとの信念を持っており、お客さんが古いヴィンテージのデザレも購入できるように、出荷を調整している。そういう努力をして古いヴィンテージのデザレの良さを知ってもらおうとする醸造家グループがラヴォーにあって、彼はそのメンバーなんだそうだ。

彼のデザレのワインリストは、10年前の1999年から始まる(2009年現在)。現在彼のお薦めは2001年のDezaley La Cruyre Reserve デザレ・ラ・グリュイル・レゼルヴで、これはシュール・リーの醸造法が用いられている。試飲してみたが、生き生きしていて、まだまだいけるという感じだった。確かにデザレは長い熟成に耐えられる。また、その熟成から来る複雑さがデザレをよりエレガントにしてくれる。

デザレワインをリストに抱えるワイナリーはラヴォーに山とあるし、デザレやエペスで名の知れたワイナリーも沢山ある。しかし、2001年のデザレ・シュール・リーをリストに持つところは、ピエール・フォンジャラ以外にはない。このワインはデザレの希少ワインといえよう。

このデザレ・シュール・リー2001は、スイスわいんショップ
http://wine.umai.ch/)でお買い求め頂けます。