謝りすぎる日本人

日本では当たり前でも

なんとなく普段から謝ってばかりの日本人。そんなイメージがスイス人にはあるようですが、確かに日本で生活していると、「すいません」「申し訳ございません」「ご迷惑をおかけします」などの言葉が飛び交っているのが日常かもしれません。

それは日本人なら謙譲語としての意味合いもあるので、決して毎回詫びているわけではないのが分かりますが、他の言語で同じ調子で話してしまうと、いつも謝っているということになります。

実際、スイスの人なども仲の良い間柄だったり、気心の知れた間柄の人は、ちょっとしたことでも、ごめんね、と言いますし、それが人として当たり前です。

しかし、お店や仕事上のことになると、むやみに謝ったりしないのが分かります。

明らかに自分に非があって、申し訳ないと思った時だけ謝ります。

お店やレストランでの客からクレームに対しては、文句を言われたり注意されたと認識しても、事実確認できるまでは簡単には謝らない事が多いです。

それは、大袈裟に言えば、訴訟リスクなどがある場合、謝ったかどうかも焦点になるからと聞いた事がありますが、そんな考えが日頃から染み付いているものなのでしょうか?

文化の違い

ただ悪かったら、人として「申し訳ない」「すみません」とひとこと言えばいいだけの話とは思いますが、それでも謝罪を口にしない人がいます。

スイスにもたくさんの人種の人が住んでいますので、文化的背景によっては、それが強く出ていると感じることも多くあります。

ただし、そのような状況を生んでいるのはこちら(日本人)の態度にもあります。

言葉の面で劣ると感じる日本人が多いので、文句があっても強く言えないという人は多いように思います。

もちろん母語ではないし、この国で育ったわけでもないので、言葉のハンデは仕方のない事です。

しかし、相手側はその点はあまり気にしてなく、単に文句をはっきり言わない人だと思っている事が多く、結果、下に見られていたりします。

実際に、相手が間違っていると確信した場合に、はっきりと文句をいうように意識したところ、素直に謝罪してくれるケースが増えました。

 

日本語のようにオブラートに包んだような言い回しや遠回しな言い方は、他の言語では伝わらないので、はっきりと言うべきことは言うというのが、誤解が減り、相手にも自分の言いたい事が伝わりやすいように思います。

ちょっとストレート過ぎる言い方かなと思っても、相手が納得すればなんのわだかまりもなく解決します。

海外生活が長くなると

完全に現地の言葉で生活している日本人は、日本語を使う頻度が当然減ります。

仕事や家庭で常に現地語の環境に慣れていると、上記のような問題は減っていきますが、逆にストレートな言い方を日本語でしてしまう傾向になるので、日本人同士で会話した際に誤解を生んだりもします。

付き合いが長くなれば、その人に他意はないと分かりますが、日本から来た出張者などにその調子で話すと誤解をされます。

実際に、長年欧州に住んでいる方でそういう方がおられました。

言い方はきついが、実際は仕事上のことを端的に述べているだけでそれ以上の意味もありませんが、他の日本人の方は誤解をしていたと後から聞きました。

時にはそのような弊害が出てしまう人もいますが、基本的には現地語でなんでも対応できる人の方が、ストレスも減り生活の質が上がるでしょう。

未だに海外生活を華々しい生活だと思っている日本の人がいますが、現地での生活は最初はいるだけで疲れるものです。

日本的な気遣いや思いやりなどの良い部分はそのままに、「謝りすぎない」海外生活をおくりたいものです。