スイスの郊外の村では飲酒運転が当たり前?

交通事故の多さ

自分の住む地域からさらに奥まった山間の村へ行くと、雰囲気が変わり、そこに住む人の雰囲気も違うのがわかります。

そのある地域には、知り合いがいるので、たまに行くことがありますが、道中も狭く実際に交通事故も多いエリアで有名です。

地元の警察のSNSをたまに情報として見ているのですが、自動車の衝突事故の大半はその近辺のエリアがほとんどです。

生活圏がほとんどその地域で完結していて、街にはほとんど出てこないような人もいるので、街に車で出ることは怖いそうです。

しかし、こちらからすると、その地域に車で行くことの方が怖いです。

その地域では、地元から出ない生活をしている人が多いと書きましたが、夜、飲み屋さんに行って、酒を飲むのも生活の一部で、車の運転も同じ村内ならOKと勝手に事故判断している人が多いそうです。

例えば、街に出るとか、2つ隣町に行く際は、車は運転しないとか、地元ならではの勝手なルールがそれぞれあるようで、生活圏内なら多少飲んでも運転は大丈夫と言った、間違った考え方をしている人が多いのだそうです。現地の人がいうからそうなんでしょう。

飲酒運転の罰金と懲役

事故を起こした場合は、アルコールの検査と薬物検査もされることが多いようで、お酒を飲んでなくても、薬物を使用していた場合には、同じように罰金が課されます。

血中アルコール濃度が、0.8~1.59ミリリットルの場合では、3年以下の懲役または罰金を覚悟しなければなりません(Art. 91 par. 2 SVG)。

初犯の場合、条件付き罰金と無条件の罰金を併科されます。血中アルコール濃度が比較的低くても罰金は通常4桁台です。

いずれにせよ、刑事記録への記載がされます。

また、運転免許は最低3ヶ月間停止されます。交通違反によりすでに何度か法律に抵触している場合は、道路交通法に基づく最低撤回期間がかなり長くなることがあります(Art. 16c SVG)。

さらに、血中アルコール分析の場合の検査手数料や費用も発生します。

自損事故の場合は、まだ救われていますが、事故で相手に怪我をさせたり、死亡させたりした場合は大変です。

よくある例で、スイス国外から来た人が起こした事故で、自動車保険に入っていないくて、裁判になっても賠償金が支払われないとか、そのまま逃げられたとか、そうしたケースがよくあるそうです。

事故を起こした場合はすぐに警察を呼んで対処してもらうことになりますが、警察に任せっきりではなく、もし余裕があるのであれば、相手の車のナンバーと車の所有者の名前、運転者の名前なども大事です。

日本人の場合は、アジアの国で唯一、運転免許証の書き換えだけで(*変更されていることもあるので、各自治体で確認してください)、運転ができますが、基本的な交通ルールなどを分かっていないと、非常に危ないです。

日本とは逆の左ハンドルですし、特に慣れないトラムとの並走や、ロータリー式の交差点での優先順位など、ルールがきっちりありますので、免許書き換えだけで運転する場合でも、ルールブックを買って覚えるか、スイス人の人に同乗してもらい、交通ルールを教えてもらうのが一番良いでしょう。

比較的運転も上手で、交通ルールもきっちりしているスイスですが、郊外の田舎の村では、運転スタイルや速度も全く違ってきます。

昼夜問わず、十分に気をつけて運転するようにしたいものです。