11月24日の国民投票の議題は、

1、企業の報酬最高額を最低賃金の12倍までの額にするか?
2、子供を託児所に預けている親と同様に、自宅で子供の面倒を見ている親もその費用を免税対象にするか?
3、スイス高速道路、アウトバーンのチケットを100フランに値上げするか?現在は40フラン。

この3つが主な議題となっており、各カントンの地域の議題は省きますが、高額報酬の制限に関しては、バルコニーに1:12の旗を飾っている家も多いので、見かけた事をある人も多いと思います。国の税収入が減り、年金の財源が確保出来なくなるなどの問題も懸念事項ですが、格差社会に一石を投じる投票です。

共働きの親は、高額な託児所に預けていて、免税対象になるなら、家で面倒を見ている親も何らかの補助を出すか免税にするべきと言う議題ですが、家事育児に専念するいわゆる専業主婦を労働者とみなすか、給与に換算したら、という意味合いもある議題です。

スイスの高速道路のチケットは年間で買いますが、現在40フランの価格を100まで一気に引き上げようと言うもの。スイス国民だけでなく、近隣諸国の人達にも影響のある議題です。

(投票結果)
1、企業報酬の上限設定は、65.3%で否決されました。
2、子供を自宅で世話する家庭の免税措置は、58.5%の僅差で否決されました。
3、アウトバーンのチケット値上げも60.5%で否決となりました。