イタリアのロンバルディア州に住む友人に話を聞いてみました

*写真は夏のイタリア@swisswondernet.com

イタリアのミラノ近郊に住む友人家族

イタリアで毎日更新されるコロナウィルスの感染者と死亡者数が、あまりにも多いので、まさにその地域に住む友人のイタリア人家族が気がかりでした。
本日、連絡が取れたので話を少し聞いてみると、殺伐とした状況が伺えました。

病院はコロナウィルスの患者で殺到している

これだけ早い拡大の原因は何かと考えていたのですが、やはり予想した状況に近いものがあるようです。
メールでは、彼女の高齢の父親が転倒して骨折し、病院に連れて行ったところ、病院はキャパシティーを超えていて、コロナ感染した患者もしくは、疑いのある患者たちで溢れかえっていたそうです。
数日入院した後に、家に帰されたそうですが、その間にウィルス感染したかどうかもわからぬまま退院しています。
コロナウィルスの陽性反応が出た人と濃厚接触したと思われる人が病院に殺到していて、怪我や他の病気で来院している人に手が回らない上に、ウィルスに感染してしまった可能性があるということです。
確か日本でもスイスでも、疑いのある人は、まずはホームドクターに連絡して自宅待機となっていますが、イタリアでは報じられていたように、病院に殺到してしまったのがパンデミックの原因の一つのようです。

見通しが立たない今後

旅行会社に勤務している友人の会社は、4月まで閉鎖。子供の学校も当然閉鎖で、身動きが取れない状況だそうです。旅行業界のみならず、相当な打撃を受ける見通しで、その後の業務がどうなるかもわからない状態です。
とにかく、今は数日入院した彼女の父親が感染していないか、怖くて仕方がないとのこと。そして、彼女もまた濃厚接触者として、家族内での感染も可能性があり、不安な毎日を過ごしているということです。

スイスもティチーノ州は渡航注意レベルが引きあがられ、学校や映画館も閉鎖しています。
とにかく、早期終息を祈るしかない状況で、イタリアの友人家族に何も手助けができないどころか、その脅威はスイスにも迫っています。
今はただ、手洗いうがいなど、基本的なことを怠らずに、健康状態を保ち免疫力を高めるしかないようです。