友人の自家焙煎のコーヒー豆を買う

Jura地方に引っ越した友人

何年か前に知り合ったスイス人の友人は、2年半ほど前にバーゼル近郊から、Jura地方へ引っ越した。その引っ越し先は、ワイン農家の跡地で、今も葡萄畑が少し残るのどかな場所。

ものすごく不便な場所にもかかわらず、友人夫婦は車の免許を持たず、昨年三人目の子供が生まれた。犬も2匹いる。

とにかく、自然と動物好きな友人だ。

南米にも知り合いがいるとかで、学生時分は何度も旅行に行ったそう。

そんな彼が、田舎のワイン農家の跡地に引っ越して、残された葡萄畑でワイン作りを始め、一度やってみたかったというコーヒーの自家焙煎を始めた。

南米から輸入している人から生のコーヒー豆を購入

広大な敷地に、コーヒーの木でも植えるのかと思ったが、流石にスイスでは育たない。しかも毎年最低気温を記録するようなJura地方では無理がある。

それで、友人たちと豆を輸入している個人業者を探し、コスタリカから輸入した豆をいくつかブレンドして自家焙煎。豆もちゃんとフェアトレードのものを選んでいる。

そんな彼の自家焙煎コーヒー豆が、この度自分の住む街のマーケットで販売されていた。

事前に連絡があり、良かったら来てほしいとのことで、迷わず行ってきた。

3種類の焙煎コーヒー

マーケットの机には、シンプルに3種類の豆が並べられていて、単純にローストの具合によって、強い風味のものから、軽いもの。そして2種類を混ぜた、ミディアムテイストの豆が用意されていた。

コーヒー豆の説明の前に、しばらく会っていなかったので、色々と話し込んだ。

農家の家での生活や生まれたばかりの娘さんの写真などを見せてくれ、田舎生活にも満足そうだった。

実は彼の家に遊びに行くと言ってから、コロナパンデミックが始まり、未だに行けていない。今年こそはと思っている。

前述の葡萄畑からも、毎年100Lほどのワインが取れるそうで、自分たちで飲むか、家族や友人たちに振る舞っているそうだ。葡萄の育て方もまだまだ勉強中で、売り物ではまだ出せないらしい。

自家製ブーム?

このところ、こうした自家製のものをマーケットで販売したり、人にあげたりということをよく聞くようになった。

先日もアルコールのジンを酒造所と契約して、自分の好みの味のジンを開発して、販売している知り合いがいた。普段は会社員をしている人だが、趣味で造っているらしい。

そうした自家製造のものは、数も少なく市場にはあまり出ないため、主に友人や親戚たちが買うことになる。

それでも、クリスマスのプレゼントやちょっとした贈り物には、珍しい自家製のものは、特別で喜ばれるかもしれない。

 

ちなみに購入したコーヒー豆は、250gで、9.5フランと結構高めだが、楽しみが増えた。

個人的には、ここ欧州のカルキを多く含む硬水の方がコーヒーに合うと思う。