1月の開催は3年ぶり
現在開催中(1/16から1/20)のダボス会議ですが、2021年はコロナで中止となり、シンガポールで予定していた開催もオミクロン株流行で中止になりました。
翌2022年も延期しましたが、5月の開催となりました。
そして、ようやく本来の時期、1月に開催となり、参加者も増えています。
世界から集まる首脳たちに批判も
テーマの一つに、気候変動問題があります。先週はドイツの炭鉱で、大きな抗議行動があり、若き環境保護活動家で知られる、グレタ・トゥーンベリさんも参加しました。
一方で、今年のダボス会議は、参加者が増加しスイスの小さな保養地であるダボスはホテルが埋まっています。
そのホテルも世界中の首脳陣が集まるとあって、室内の家具を全て高級家具に入れ替えたり、内装を変えたりと、やり過ぎではないかという声もあります。
それよりも批判を招いたのは、世界の富豪のプライベートジェットによる移動。スイスを目指してプライベートジェットを飛ばし、気候変動や環境について話し合う状況に、批判が出ても不思議ではないでしょう。
分断された世界
ロシアとウクライナの戦争についても話し合われますが、事実上ロシアのオリガルヒは締め出しを食らっているようです。
世界では、これ以外にも紛争が起きていますし、貧困問題、難民問題と山積みになっています。こうした分断された、西側諸国との格差の世界をどう平等に整えていくかというスケールの大きな話し合いもします。
年初に、世界経済の方向性について話し合われる重要な会議ですが、ただのお金持ちの集まり、無駄な会議などと揶揄されることもあり、世界の分断が進めば進むほど、こうしたエリートへの批判は強くなります。
もちろん、この会議で様々な問題が解決されるわけではなく、あくまで今起きている世界の問題を見直して、改善していこうというものではあります。
建設的な議論をし、世界の混沌としたこの状況を改善に導いてほしいと願います。