賃貸と持ち家の場合
騒音問題は、賃貸であろうと、持ち家であろうと、ご近所さんがいる場合はどうしても起きてしまいます。
スイスでは、騒音に関しては、賃貸の場合は契約の際に規定というか、約束事が書いてあります。まあ、ほとんどの人は読まずにいると思いますが、夜10時以降のシャワーは禁止とか、日曜の洗濯禁止などが一般的に記載されていると思います。
クレームの段階
賃貸である場合、クレームをつける場合の段階として、あまりにひどい場合を除いて、騒音を出している本人に、まず直接文句を言います。
いきなり管理会社に連絡するのは、少し段階が早いと思うのがスイス人です。まずは直接伝えます。
それでも、改善が見られない場合は、手紙に書いて、郵便受けに入れても良いでしょう。
その次は、管理会社に連絡します。
管理会社から警告が来てもまだうるさい場合は、再度連絡して、契約違反のため借主は退去を求められる可能性が一気に高くなります。
問題は、普段の生活において、騒音の基準が違うこともありますが、契約書に書いてある夜10時以降の騒音などは、それに当てはまるので、問題なく伝えれば良いと思います。
最初のステップである、隣人に直接クレームをつけるのが、言葉の問題もあってなかなか難しい場合もあるでしょう。
もしくは、拙い外国語で、勘違いされて、怒らせてしまう場合も。母国語であっても、言いづらいケースもありますが、不安な人は、現地のスイス人の友人や知人に協力してもらっても良いと思います。
簡単に警察を呼ぶスイス人
一般的な騒音のクレームの順番は(ケースバイケース)、上記のような感じです。
しかし、若者が真夜中に大音量でパーティーをする場合があります。
その場合は、賃貸住宅も持ち家も関係なく、近所の人が即警察に通報します。
何度も警察を呼ばれる場合は、罰金などもあり得るでしょう。
警察が入って、違法な薬物などが見つかれば、大問題ですので、普通は大人しくなるはずですが、やはり酔っ払っっていると、見境がつかなくなりますので、直接クレームをつけに行くことが、危険な場合もあるので、警察へ通報となります。
夫婦喧嘩
また、騒音とは少し違いますが、激しい夫婦喧嘩や明らかな殴り合いなど、その家庭に子供がいて、危ないと判断した場合も警察に通報するケースがあります。
普段からおかしいなとか、喧嘩のレベルを超えているような場合もあり、家庭内暴力や虐待などのケースがあるため、手遅れになる前に通報した方が良いそうです。
ただし、警察が来て、例えば、夫婦喧嘩の場合、うまく仲裁できたり、クールダウンできたら特にお咎めは無いようです。
誰が通報したかは、当事者には知らされませんが、近所であればなんとなくわかってしまうかもしれません。
子供やペットの騒音
一番多い騒音のクレームは、子供の騒ぐ声や足音でしょうか?特に高齢者の多い地域では、隣の庭やアパートなどの騒音では、多く聞かれます。
それでも、普段から良い近所付き合いをしていれば、多めにみてくれるはずです。普段の挨拶は大事です。
定年退職した高齢者は、いつも家にいることが多いので、どうしても音に敏感です。
長い仕事人生を終えて、毎日家にいることになりますので、慣れない生活リズムに過剰反応する人もいます。
時に理不尽なクレームもあるので、クレームされる側にならないように、注意しなければいけません。
ペットのクレーム
猫は比較的大人しいですが、勝手に人の庭やバルコニーを歩いたり、進入したり、トラブルはあるようです。糞の始末も大事です。
犬の場合は、やはり人が来て吠える場合が多いので、クレームになりやすいです。しかし、ちゃんとしつけをしている犬であれば、よっぽどのことがない限り、大丈夫でしょう。
長時間犬を放置していると、これもまた通報されます。犬や猫には、特に優しい国だとも思いますので、スイスの人はペットに関しては寛大です。
ただし、ちょっと変わった爬虫類や危険な動物を飼っていると、近所で噂になりそうです。万が一逃げ出した時のことを考えると、遭遇した際に問題になりそうです。
とにかく、スイスにはスイスのルールがあり、アパートや家の契約書に書いていない慣習のようなものもあるので、一応わかる範囲で聞いておいた方がいいでしょう。
スイスと言っても、ご存知のように、ドイツ語圏からフランス語圏、イタリア語圏で、人の性格も少し違います。その地域にあった、現地のマナーを覚えるのは大事かなと思います。初めてスイスに住む場合はもちろん、別の地域に引っ越す場合も、知らないことも最初は多いと思いますので、まずはコミニケーションから。
正直、クレームする側にもされる側にも、どちらにもなりたくありませんので、常識の範囲内で生活していれば大丈夫でしょう。