バーゼルの薬局で合法大麻の販売
1月30日からバーゼルの一部の薬局で大麻製品の販売が合法的に開始されました。栽培を許可された業者から、乾燥した大麻を細かくしたものと、原型のもの、固形にしたのもの、など約6種類で、大麻成分の強さもいくつかあるようです。
1gあたり、8フランから12フランと、闇で買う大麻草よりも少し高めのようですが、流通量は限られており、保健所は違法に転売取引がされることはないだろうと見ています。
しかしながら、この試みは実験として行うことになっており、先ず、販売を合法にすることで、健康被害の調査、闇取引への影響などです。
購入者も、事前に大麻購入用の身分証を登録しなければなりません。
元々、乾燥大麻の使用については、警察もお咎めなしでやってきました。ただし、無許可栽培や販売目的の大量所持などは、厳しく罰せられており、度々ニュースにもなっています。
今後、どのように市場が変わっていくのか、また健康被害の状況はどのようなデータが取れるのかを、改めて調査していくようです。
中学校で薬物検査
何とも物騒な話ですが、決して学校が荒れているわけではありません。警察が中学生を検査するとは、誰かの通報があったのかもしれませんが、バーゼル近郊の学校では、今年に入って薬物検査を中学校で実施していたようです。
今回の大麻合法販売との関連もあるのでしょうか。警察犬が校内に入り、生徒の持ち物などを検査したそうです。
その結果、知人の子供が通う中学校では、2名ほど薬物反応が出て、一人はランチ用に持参したサンドウィッチの中に、大麻と思われるものを隠し持っていたそうです。
なかなか、ショッキングなことですが、珍しいことでもなく、授業の間に外でタバコや乾燥大麻を吸っている生徒がいるという話は、どこでもあります。
もちろん、指導が入りますし、悪質な場合は停学にもなったりするようですが、ほとんどが口頭注意で終わるようです。
先生も例外ではなく、常習的に大麻を使用していると噂になる先生もいます。その場合は、他の薬物の使用も疑われています。
日本とは違い、乾燥大麻の使用や所持で逮捕はされませんし、かなりゆるい感じです。コカインなどは、お金持ちのドラッグとして週末のパーティーでは大体登場するそうです。
それでも、重罪という感覚はないようで、大麻の合法販売を見てもそれがわかります。
しかしながら、子供達がそうしたドラッグに触れてしまうハードルが下がっているのは事実で、親としては心配になるところでしょう。
隠さずに、子供と一度そうした話をするという親もいるようです。