夏のフライト減便

SWISS航空は7月、8月は、2%の減便に

SWISS国際航空が今月発表した、夏の減便は全体の2%と発表され、スタッフ不足が理由ということです。コロナパンデミックが始まり、SWISS国際航空は550人の従業員を解雇していますが、この影響が出てきています。欧州は、コロナ規制を解除した国も多く、夏のホリデーシーズンになり明らかな人員不足に。SWISS国際航空だけでなく、航空業界全体の問題でもあります。

すでに解雇した従業員を呼び戻すのも難しく、新たな従業員確保もすぐにはできません。

秋からはさらに減便の可能性

どのフライトルートが対象となるかはまだ発表されていませんが、秋以降8月から10月は更なるフライトの減便が予想され、SWISS航空のグループ企業であるルフトハンザの便などで振り替えられることになるそうです。日本を含め、pcr検査やワクチン証明が必要な国もまだありますので、準備をしたが、直前になって飛行機が飛ばないなどの事態が発生することがあるかもしれません。

秋以降のコロナ感染状況も不明の中

先進国の中でも、入国の制限を厳しくしている日本ですが、今月から外国人のツアー客を限定的に受け入れています。それでも、欧州などの比べてもまだ外国籍の人にはハードルの高い日本入国。批判的な声も多く、技能実習生や留学の決まっていた学生なども、行き先を変更したりという状況が続いているそうです。さらには、円安で日本で稼いで母国に仕送りをする外国人にとっては、日本の魅力が半減しているといいます。

円安は、外国からの入国者にはポジティブなニュースですが、まだまだ入国制限をしている状況では、観光などによる大幅な収益回復は見込めません。日本国内では、猛暑にもかかわらずマスク着用をしている人も多く、警戒している人がまだ多いです。そうしたことから、外国からの観光客完全受け入れはまだ早いと思っている人が多いのは明らかです。

このまま夏が過ぎ、大きな観光収入を逃すと、また秋冬以降にコロナの変異種を警戒し、猿痘などのウィルス流入なども警戒してくるだろうと予想できます。もちろん日本だけの問題ではありませんが、世界的に一度どこかで線引きをしないことには、終わりのないパンデミックが続くことになります。

加えて、ロシアのウクライナ侵攻による戦争の影響で、燃料費の高騰はすでに始まっていますので、今後経済的な理由で車に乗れなかったり、飛行機での移動を制限したりする人も出るでしょう。戦争が終わり、エネルギー問題もある程度解決されれば、また状況は好転すると思いますが、不安なことが続いている毎日です。夏休み直前で、多くの人が休暇に出れるかどうかハラハラしている状況ですが、特に子供たちにとっては、楽しい思い出ができるように過ごして欲しいと思います。